理科の学習(体の構造)
触って位置がわかるよう、「臓器エプロン」を使って学習しています。 写真1 自分の体と同じ向きで確認できるようエプロンを身に着けています。 エプロンには、正しい位置に実物とよく似た大きさや形の臓器の立体模型(布製)がついています。それぞれの模型は触って確認することができ、つけたり外したりすることもできます。 写真2 深呼吸をしたときに吸い込んだ空気がどこを通っていくかを模型で確認しています。 気管支(水色の模型)を通って、肺(薄紫の模型)まで届くことを確認しました。
気管支は「逆Yの字」、肺は気管支がわかれた両方にあるから「ふたつある」など、前に学習したことを思い出して話しながら、 エプロンにつけたり外したりして、正しい位置や向きなどを確認していました。
計算の学習の様子
算数の時間、ひっ算の計算をしていました。 写真1 点字のブロックを使ってひっ算を表し計算します。この点字のブロックは外国製です。 ひっ算の時は数譜は省略した点字で表しているのだそうです。 写真2 期末試験の直しで、視覚障がい者用そろばんを使って計算の確認をしています。
視覚障がい者用そろばんは下の面に滑り止めがついていて安定して使うことができます。 また、揺れたり服の袖が触ったりしても玉が動かない構造になっています。 写真3 文章題をもう一度読み直し、直した式や答えを点字タイプライターを使って書いて確認しています。
蚕その後のその後・・
6月17日に紹介した蚕のまゆは、今このような姿になっています。 写真1 全部羽化してカイコガとなりました。あまり動きませんが中には羽を細かく動かしている子もいます。 巣箱に手を入れて、様子を確かめています。卵もたくさん産んだようです。「私の手の上で卵を産んだ!」子もいたようです。今度は卵から育てることにも挑戦したいですね。
きりんその後
4月14日に初めて紹介し、5月10日に途中の様子を紹介していたきりんですが、 約1か月余りの間にこんなに成長(?)していました。 写真1 約1.7mのきりんの全身は濃い目の茶色で、うすい茶色の網目がしっかりついています。写真2 網目の部分をマスキングテープで覆ってからニスで全身に色を塗り、マスキングテープをはがすと 網目模様が現れます。
写真3 顔も目や耳、角がついて、生き物らしくなってきました。
写真4 目はサウンドテーブルテニスのいらなくなったボールを半分に切ってスプレーで色を塗り、目の場所にはめ込んでいます。
写真5 しっぽもニスで塗り、丁寧に模様をつけています。
写真6 これは何でしょう? 薄茶色の紙が折りたたまれています。
写真7 写真6の折りたたんだ紙をいくつか作っています。これが何なのかは、次の授業にわかるはずです。
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校内弁論の会
6月13日(金)に校内弁論の会がありました。 盲学校では大変歴史のある取り組みで、全国大会は今年第93回となります。 今回は13人の弁士が自分の思いを全校の聴衆の前で語りました。 多くは文章を暗記し、心を込めて語ります。中には抑揚や身振りをつけて語る人もいました。 本校で学習して漢字が読めるようになったことがきっかけで、読書が大好きになった、 コンクールを前に緊張と頑張る気持ちが交錯する様子、卒業に向けて自分の行動を変えようとしていること、 大好きな落語のこと、などなど、会の主旨である「自分の心を自分のことばで伝えていく」のとおり、一人一人が、自分のことばで今の自分の思いをしっかり話していて、聞き手の心に響くすばらしい弁論の会となりました。
蚕のその後
JAみえなか郷土資料館で蚕の幼虫をいただいてから、毎日新鮮な桑の葉を上げて大事に育てていました。 早い子は約5日で、桑の葉を食べなくなり顔を上げだしました。 さなぎになる前触れと聞いていたので、手作りの巣箱に順番に移していきました。 写真1 まゆを作り始めた子、糸を吐き始めた子です。写真2 まゆを作り始めました。糸の重なりの向こうに、中の幼虫が動いているのがわかります。
写真3 巣箱の中をさわって確かめました。
高茶屋小学校との交流
この日は、高茶屋小学校の1クラスが、盲学校まで来てくれました。 歩いても5分くらいの距離で、お互いにとても行き来がしやすいです。 小学校にお邪魔することが多いのですが、一度行ってみたい、というありがたい申し出があり 実現しました。 写真1 自己紹介は、鈴入りのバレーボールを転がして、受け取った順に行いました。 友達が大勢いるのがうれしくて、ボールを転がすのにも気合が入ります。写真2 新聞を楽器として、全員合奏をしました。丸めたり、ちぎったり、みんな夢中になりました。 そして、丸める音、ちぎる音がリズムよく響き、不思議な音楽となりました。
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重曹鉄砲
理科で、気体の発生やその性質を確かめるため、重曹鉄砲の実験をしました。 写真1、2 重曹(炭酸水素ナトリウム)とレモン汁、ティッシュをフィルムケース(懐かしい!)に入れて しっかりふたを閉めます。![]()
写真2 二酸化炭素が発生するのをじっと待ちます。手のひらには、中でぶくぶくしているのが感じられるそうです。 結構時間がかかるので、忍耐が必要です。
写真3 うまくいくと、ポンっと大きな音がして、ふたが3メートルくらい飛びます。
蚕が来ました!!
小学部3年生がJAみえなか郷土資料館に社会見学としてお邪魔し、蚕の飼育の仕方やえさの桑について 丁寧に教えていただきました。また、絹糸の生産について、当時の道具なども触らせていただきました。 理科と社会の学習が一度にできました。 写真1 三重盲にやってきた蚕7頭です。 私たちにとって大切な生き物である「蚕」は、「匹」ではなく「頭」と数える、と教わりました。 耳を澄ますと葉を食べる音が「しゃくしゃく」聞こえます。児童は、手の上にのせて動く様子や、頭とお尻の位置を触って確かめていました。 触った感じが青虫よりずいぶんわかりやすいそうです。 写真2 桑の葉もたくさんいただきました。 蚕は新鮮な葉しか食べないそうです。たくさん食べて元気に育ってほしいですね。
竪穴住居完成!
高等部の社会科で縄文時代の学習として制作していた竪穴住居が完成しました。 担当教員で仕上げを行った後、久しぶりに模型と対面します。 写真1 机に置かれると、一斉に手を伸ばし一人一人確認します。 「床の感じがすごくリアルですごい!」などの声が上がっていました。写真2 竪穴住居の入り口から中の様子を触って確かめます。
写真3 生徒のアイデアで、中には灯りが仕込まれています。
どうやって寝ていたのだろう、とか、お風呂には入っていたのだろうか、など たくさんの疑問がわき出ていました。これからの学習で探っていくといいですね。