授業科目 |
世界史A |
単位数 |
2 単位 |
開講年次 |
1 年次 |
履修区分 |
共通 |
到達目標 |
(1) 世界の歴史の大きな枠組みと流れを、我が国の歴史と関連付けながら理解させ、文化の多様性と現代世界の特質を広い視野から考察させることによって、歴史的思考力を培い、国際社会に主体的に生きる日本人としての自覚と資質を養う。
(2) 人類は各地の自然環境に適応しながら農耕や牧畜を基礎とする諸文明を築き上げ、やがてそれらを基により大きな地域世界を形成したことを把握させる。
(3) 歴史を学ぶことで、私たちが、現在をどのように生き、これからをどう生 きていくかを自覚するために、過去にさかのぼって先人の知恵を学ぶと同時に、平和の願いを受けとめながら、一人一人が未来へ主体的に生きていく叡智を探らせる。
(4) 本講座は、主に古代文明の学習を通して、人類の誕生から世界の諸地域に独自の世界が形成されていったことを把握し、諸地域の原点ともいうべき特徴を明らかにさせ、このことによって、現代世界の諸相を読み解く力を培う
(5) 次年度世界史選択者への継続的な教科指導を鑑み、大学入試センター試験等に対応する実力を保障するべく、年間を通して定期的に理解度を確認する。 |
授業形態・内容 |
講義+基礎演習・課題提出+演習
教科書の内容にそって学習し、知識の定着を確認するための基礎演習を随時
組み入れながら世界史の基本事項を学習する。また、各自の興味・関心に応じて研究発表を行なう。 |
評価の観点 |
関心・意欲・態度[@] |
思考・判断[A] |
資料活用の技能・表現[B] |
知識・理解[C] |
評価方法 |
・基本的な学習習慣が確立され、継続した取り組みができる。
・課題を期限までにきちんと仕上げて提出する。
・自己の興味関心または疑問にそって主題を設定できる。
・主題追求に必要な資料を自分で集めることができる。 |
・背景や原因を分析し、結果・意義などを考えることができる。
・授業内容について発展的な応用・考察ができる。
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・資料(史料・表・グラフ等)を読み取り活用することができる。
・取材を通して、客観的に歴史事項がまとめられる。
・自分の考えを文章や資料等を用いて表現することができる。
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・重要な出来事や人物等についてその名称や内容がわかる。
・学んだ事項が関連づけて整理されている。
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【態度・提出物】 |
【定期テスト (発展問題)】 |
【定期テスト・世界史新聞・提出物】 |
【小テスト・定期テスト(基本問題)】 |
学期 |
学習内容 |
学習のねらい |
評価方法 |
1 学期 |
序.世界史の扉
世界史における時間と空間(教科書A p.6〜p.8)
1.先史時代
2.古代オリエント文明
3.古代オリエントの統一
中間考査(教科書p12〜p29)
4.ギリシア世界
5.アテネの発展と衰退
6.ヘレニズム時代
7.ギリシア人の生活と文化
8.共和政ローマ
期末考査(教科書p31〜p44) |
・西洋暦と紀元前・紀元後、世紀前半・後半に関する時間意識をしっかりと持つ。
・人類の進化の経過と農耕牧畜の開始が後世多大な影響を与えた事を理解し、文明の発展にまで至った詳細な過程を理解する。
・古代メソポタミア文明と古代エジプト文明の特徴を比較し、共通点・相違点に留意する。
・オリエント全域を統一したアッシリアと、アケメネス朝の古代帝国を比較し、統治方法が国家の存続に及ぼす影響を考察する。
・ヨーロッパ世界の源流となる古代ギリシアヘレニズム・ローマ史を概観し、西欧思想の潮流を理解する。
・奴隷制に立脚するアテネの民主政とローマの身分闘争より、平民の権力拡大の経過と現代政治との相違点に着目する。 |
観点 @〜C |
2 学期 |
9.主題学習
10.ローマ帝国
11.キリスト教の成立
12.パルティアとササン朝
13.インド古典文明
中間考査(教科書p.29〜p.31) (p.44〜p.57)
14.インド古典文化の黄金期、東南アジアの諸文明
15.中国文明の発生、殷・周
16.春秋戦国時代と秦帝国
17.漢代の政治・社会・文化 期末考査(教科書p57〜p71) |
・各自の興味関心を世界史新聞の形式で研究発表する
・ローマ史・キリスト教を通して中世史並びに西欧倫理観を伏線的に理解する。
・西アジア・インドの諸文明について地域の多様性を受け容れる。
・インド独特の身分制度や東洋哲学の源流となった新思想を理解する。
・インド独特のヒンドゥー教の思想、東南アジア諸地域の文明を概観する。
・国語科と連携して故事成語の由来を史実に基づき再認識する。
・中国の皇帝支配体制の根幹となった秦漢帝国の統治機構を理解させる。
・各時代における日本との関わりを意識する。 |
観点 @〜C |
3 学期 |
18.南北アメリカ文明
19.北方民族と分裂の時代
20.魏晋南北朝と周辺諸国
21.隋の統一と唐の盛衰
22.唐の動揺と隣接諸国 学年末考査(教科書p71〜p82) |
・古代アメリカ文明を採りあげ、一通りの古代文明を概観する
・北方民族と中国の関係、建国者・首都・諸制度等の変遷の過程を順次理解する。
・日本と関わりの深い隋・唐の歴史を通して東アジア冊封体制と日本に与えた影響を具体的に理解する。
・朝鮮半島をはじめ、各時代・地域における日本との関わりを意識する。 |
観点 @〜C |
学習方法 |
教科書の他に『世界史図表』と授業プリントを併用して授業を進める。
各小単元終了ごとに課題提出・点検を受けた後で小テストを実施する。
各自『詳説世界史ノート』を利用し、復習定着を図ること。 |
使用教材 |
教科書 『要説世界史A』 山川出版社
教科書 『詳説世界史B』 山川出版社
副読本 『グローバルワイド最新世界史図表 NEW』 第一学習社
『詳説世界史ノート』 山川出版社
授業プリント 授業進度に応じて配布 |
受講対象者 |
1年次全員必履修。文系選択者は2年次より「世界史B」および「世界史特論」を選択履修すること。 |
備 考 |
必修科目 |
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