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どの科目でも効果的に学習を進めるためには、予習復習が必要なことは言うまでもありません。授業では、ただ先生の説明を聞いているだけの受動的な姿勢では実力の向上は期待できません。自分なりの課題を持って主体的に問題を解決していこうとする姿勢が重要です。そのためには、きちんと予習をして、あらかじめ語句の意味を調べたり、疑問点を明確にしたりした上で授業に臨むことが大切です。以下に、国語に関して予習・復習・ノートの使い方などについて学習のヒントを書きますので、自分の勉強の計画を立てる上で、参考としてください。 |
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1. |
予習について |
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(1)通読をする |
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まず、全体のあらましがつかめるように、少なくとも三回は通読してみましょう。(音読をすることが効果的です。)三回目には、不明な部分に傍線を引き、その行の上欄にレ印などを付けておきます。次に、その部分を、前後・全体を読むことによって解明していくのです。(参考書などに安易に答えを求めず、まず自分で考えてみることが大切です。)こうした予習の上で授業に臨み、自分の解釈の正誤、未解決の疑問などを授業中に真剣に耳を傾け解決していきましょう。それでも、疑問の解けないときは必ず質問をするように心がけましょう。こうして国語学習への興味を自ら作り、授業を主体的に受けるようにしましょう。 |
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(2)辞書を引く |
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古典で意味の分からない語句を古語辞典で調べるのはもちろんですが、現代文においても国語辞典や漢和辞典を意識して引くことによって語彙力をつけましょう。その際に、重要なことが二つあります。一点目は、辞書の語句の意味だけを丸暗記するのではなく、そこに書いてある用例も読んでおくことです。二つ目は調べた意味をただ書き写すだけでなく、本文での意味として適切なものはどれなのかを文脈から判断して考えておくことです。つまり、語の意味を丸暗記するだけでなく、文の中での語の意味に注意を向けるようにすることが大切なのです。 |
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(3)自分なりの解釈をしてみる |
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よくわからないところ・重要だと思うところについて自分なりに解釈をしてノートに書いてみましょう。辞書を引いたり、文法書を使ったりして解釈するのですが、最初は時間がかかるかも知れません。しかし、そうしたことをめんどうくさがらずにやっておくことが結局は効率の良い学習につながります。 |
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2. |
復習について |
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復習はその日のうちにやってしまう習慣を確立しましょう。(当然のことですが記憶は時とともに薄れるものです。)復習は、まとめの作業であり、次の時間への基礎固めです。復習によって実力が養成されます。復習では以下のような点について整理しましょう。 |
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(1)予習での自分の疑問点は解明されたか確かめましょう。 |
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(2)重要事項(語句・解釈・文法など)をきちんと整理してノートにまとめましょう。 |
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(3)授業で学習をしたことを踏まえ、自力で解釈をしてみましょう。 |
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(4)漢文では書き下し文の練習が大切です。白文(返り点と送りがなのない文)を読む練習まですると、自力で自分の理解度が確認できます。 |
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以上のような復習によって、さらに学習課題を発見し、次の予習へとステップアップしていきましょう。また、批判を加えたり、感想文を書いたり、創作をしたりするなどの発展的学習や関連した本などを自主的に読むことは、学習への興味と実力の養成には必要でしょう。 |
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3. |
国語学習についての一般的な注意 |
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(1)「現代文」も「古典」も教材の幅は広いのです。大学入試の出題傾向も年々多方面にわたってきています。日々を無為に過ごしていても実力の積み上げはできません。あらゆる文章形態、出題形式に慣れておくようにしましょう。幅広い読書をこころがけ、新聞の社説やニュース解説、学芸欄にも親しむ習慣を付け知識を広めるように努めましょう。 |
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(2)大学入試では小論文も多く出題されます。論述力を付けるには「観察力」・「思考力」・「表現力」の三要素を身につける必要があります。 |
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「観察力」については、平素から、上記で述べたように様々な文章に触れ、興味を持った問題についてメモを取るなどする習慣を付けましょう。 |
「思考力」については、ものごとについて何が問題なのかという問題意識と、それに対する自分の意見を持てるように訓練しておきましょう。 |
「表現力」は何度も書く練習をする中で身に付くものです。授業の復習などにおいても、意見を書くことを意識しておきましょう。いずれにしても、論述力を付けるには時間と努力が必要です。一年生のうちから積極的に取り組んで下さい。 |
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(3)古典の理解を深めるときには、過去の風習、歴史の知識は大いに役立ちます。また、文学史や文法などを系統立てて整理しておくようにしましょう。 |
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(4)大学入試では評論文が多出される傾向があります。小説などに比べて抽象的な語彙を理解する力、論理的な思考力が要求されるので、国語辞典などを利用しながら語彙力を身につけるとともに、文章の展開に注意しながら積極的に評論文に慣れるようにしましょう。 |
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4. |
ノートの使い方 |
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ノートは、自分の学習効果を高めるためのものです。特に授業においては先生が黒板に書いたことをきれいに写すことに精力を傾け、肝心な先生の解説などを聞き落としてしまう人もいるようです。これでは本末転倒ですね。以下にノートの使い方についての注意事項をいくつか挙げておきますが、一番大切なことは「自分の学習の理解を深めるため」に、「自分の頭、自分の手を使って」ノートを作り上げていくことです。 |
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(1)みなさんは横書きに慣れているせいか、国語のノートも横書きで使用する人もいますが、国語のノートは「縦書き」にして使いましょう。(特に漢文については横書きでは学習できません) |
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(2)ノートはぜいたく過ぎるくらいに使いましょう。余白を十分取ってあとから書き込みができるようにしておきましょう。古典で原文をノートへ書き写す際も、行間を二、三行取って口語訳、文法、語句などを記入できるようにしましょう。 |
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(3)古典では一ページを二〜三段ぐらいに線を引いて分けるのが見やすくてよいでしょう。例えば、上段に予習をした語句の意味や文法などを記入し、下段に授業や復習で学んだことを書きます。あるいは上段に語句、中段に口語訳、下段に文法・句法などを記入するなど各自自分にあった方法を見つけるとよいでしょう。 |
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