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今まで説明してきたように、本校の教育活動は、「単位制」の下に行われます。しかし、生徒の生活指導や授業の編成上、「学年制」が無くなるわけではありません。単位制・学年制双方の良さを取り入れて、君たちの能力・個性を伸ばし、進路希望の実現を図りたいと考えています。 |
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ところで、現代の社会では、産業の発達、情報通信網・交通網の整備等により、政治・経済、科学、文化等のさまざまな分野・領域が、地球規模で密接に関連しあい、その境界線が揺れ動いています。学問の領域でも、従来のように、これは理系、これは文系と区分することが難しくなってきました。たとえば、環境問題や情報関係・医療福祉等の領域は、文系・理系どちらからでもアプローチ可能です。ということは、物事を一方向で考えるより、多面的に捉える能力が必要とされるようになってきたということです。実際、大学入試の科目も多様化してきました。また、豊かな時代の生活状況によって、生徒の進路目標の決定が先送りされる傾向が出て来ており、勉強へ取り組む意欲や目標も、漠然とした、積極性に欠けるものとなりがちです。 |
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こうした変化に対応し、21世紀を生き抜くためには、時代の要請や、職業・進路目標、生涯教育への設計等に柔軟に対応し、自分で判断していく態度が必要となります。要は、君たち自身が、いかにして自分の夢を見つけ、どうやってそれを実現するか、ということです。そのための応援手段が、「単位制」というシステムなのです。「単位制」によって、諸君は、それぞれの進路目標に応じた授業を選択することができます。洋服の仕立て方で言えば、レディメードの授業選択ではなく、個々の適性や個性にあったオーダーメイドの授業選択ができるのが「単位制」なのです。 |
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しかし、いきなり、大海に飛び込むことはできません。1年次は、必履修科目の関係から、多くは共通科目となります。2年次は、少し選択幅を拡大し、3年次には、共通科目を最小限にしました。まず、プールで水に慣れ、泳ぎ方を覚える。伊勢湾の浜辺でじっくり海に親しんだ後で、三年後に大海に泳ぎ出して欲しいと考えたのが本校の教育課程です。
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