伊勢高校のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環として、三重大学の医学部を訪問し、大学の先生による講義と実習を受けさせていただく「医学部講座」を実施しています。例年2回の講座を実施しており、今年度は7月13日(土)に第2回を行いました。
初めに動物の解剖についての講義を受け、ラットの解剖実習も指導していただきました。動物実験については、動物を使わない代替法の活用、実験で使う動物を減らす、実験動物のストレスや痛みを減らすといった3つの原則を元に行っており、生徒たちも緊張した様子で実習に取り組んでいました。
午後は発達障害についての講義も受け、発達障害について学ぶとともに、それらの研究のために解剖実験をしているというお話も聞くことができました。
また、医学科の学生5名にも入っていただいて、医学部の学生生活や受験勉強のことなどについて、大学生とたくさん話すことができ、将来のことを考える上でも、大変勉強になったことと思います。
作者別: 伊勢高校
SSH英語口頭試問
3年生SS探究Ⅲ・SSアドバンス探究C生徒対象に、SSH英語口頭試問を行いました。三重県内から6名のALTを本校に面接官としてお呼びし、生徒がALTと1対1で英語でやり取りをしました。自分たちの研究の概要説明およびそれに関する質疑応答が主な内容です。
初対面のALTと英語で話すのは少し緊張したようですが、面接室からは時折笑い声も聞こえ、やりとりを楽しんだ生徒が多かったようです。この経験を糧に、今後も英語の運用能力を高めるとともに、国際舞台で活躍できる人材になることを目指して学び続けてほしいと思います。
大学での学び×みえの企業
三重の企業で活躍する方々の話を聞くことにより、三重の企業の魅力を発見するとともに、大学での学び・研究がどのようにキャリアに生かされているのかを知ることで、生徒が自らの進路を主体的に考えることや、将来三重での就職を考える際の一助になることを目的として、分科会形式の講演会を開催しました。
生徒は企業3社を選び、担当者の方の講演を興味深く聞いていました。
なお、今年度は以下の企業の皆様にご協力いただきました。ありがとうございました。
・株式会社赤福様
・井村屋グループ株式会社様
・株式会社三十三銀行様
・住友電装株式会社様
・太陽化学株式会社様
・日本トランスシティ株式会社様
・株式会社百五銀行様
・三重交通株式会社様
学年説明会及びクラス懇談会(1,3学年)
午前中は1学年、午後は3学年の保護者を対象に説明会とクラス懇談会を開催しました。内容は、1学年は講座登録のことや大学入試について、3学年も大学入試についてより具体的に本校担当者から説明しました。また、学校からの説明後、進路にかかる講演会も開催しました。
クラス懇談会では、説明会の内容や教育の悩みなどについて意見交流をしました。運営に携わっていただいたPTA理事のみなさま、ありがとうございました。
なお、2学年の説明会は夏休み中に実施予定をしています。
SS探究Ⅱ、SSアドバンス探究B 課題研究第1回中間発表会
SS探究のメインプログラムである課題研究は、1年生の3学期にグループ分けとテーマ設定をすることから始め、2年生のほぼ1年をかけて研究と成果のとりまとめを行います。2年生の1学期は、グループごとに研究計画を立てることが主な活動になります。7月4日(木)に第1回中間発表会を実施し、各班は研究計画とこれまでの進み具合を発表しました。
発表会には、昨年度課題研究に取り組んだ3年生も参加し、経験者の視点から2年生の発表内容に対して質問やアドバイスを行ってもらいました。
また、SSアドバンス探究B選択生徒は、本校卒業生とオンラインで接続し、大学生や大学院生の視点からの助言をもらい、意見交流をすることができました。
今後、2年生は計画にもとづいていよいよ本格的に研究に取り組みます。2学期末には第2回中間発表会を行う予定です。充実した課題研究になるよう頑張ってください。
第1回三重大学医学部講座
伊勢高校のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環として、三重大学の医学部を訪問し、大学の先生による講義と実習を受けさせていただく「医学部講座」を実施しています。例年2回の講座を実施しており、今年度は6月15日(土)に第1回を行いました。
午前中は医学・看護学教育センターの太城康良先生による心臓や血圧に関する解剖生理学の講義、午後は医学科の学生さん5名(本校卒業生)にも入っていただいて、血圧測定の実習と学生との懇談会を行いました。
23名の参加生徒は、講義と実習に熱心に取り組むとともに、医学部の学生生活や受験勉強のことなどについて、大学生とたくさん話すことができ、とても勉強になったことと思います。お医者さんへの道は大変なことも多いですが、夢の実現に向けて頑張ってください。
SSC実験交流会
本校と津高校のSSC化学実験交流会を開催しました。SSC(スーパーサイエンスクラブ)は科学分野に関わる部活動で、この日は津高校のSSC部員が本校を訪れました。内容はビスマスの結晶について、協力しながら実験を進めました。他校との交流により、新しい発見があるなど有意義な時間を過ごすことができました。
SSH台湾国際交流
令和4年度からSSH第3期指定期間に入り、第2期に続いて、「国際舞台で活躍できる科学技術系人材育成プログラム」、伊勢高校版「課題探究能力育成プログラム」の2つのプログラムの研究・開発を進めています。その中で、海外研修を「国際舞台で活躍できる科学技術系人材育成プログラム」の大きな柱として位置づけています。
また、今年度から台湾高雄市文山高級中学と姉妹校提携を結び、より深い交流と研究を進めていくこととしました。このことにも関連して、5月21日、22日の2日間、文山高級中学の生徒18名が本校を訪れ、本校生徒と研究発表や共同研修を行いました。2日目には伊勢の歴史や文化、海洋生物を本校生徒が英語で説明し交流を深めました。
授業公開及びPTA総会
5月11日(土)は授業公開を行いました。学校生活のほんの一片ですが、熱心に授業に参加している様子を見ていただけたと思います。
午後はいせトピアにおいて、PTA総会と進路講演会を行いました。複雑な大学入試の説明や共通テストの傾向などについてお話を聞くことができました。
春の遠足1学年
4月19日に春の遠足を行い、1学年は鳥羽水族館へ行きました。水族館内では友達と楽しそうに生き物を見たり、お土産を買ったりしている姿が見られました。昼食も鳥羽市内の飲食店で好きなものを食べながら会話を楽しみ、楽しい時間を過ごしていました。入学して2週間が経ったところで、新しく高校で出会った仲間と親睦を深める良い機会になりました。これをきっかけにして、さらに仲間の輪を広げてもらいたいと思います。
対面式
新入生と在校生の対面式を行いました。それぞれの代表が挨拶した後、新入生は生徒会による伊勢高校の紹介説明を受け、クラブ紹介の動画を視聴しました。勉強も大切ですが、部活動も大変よい経験になります。自分に合った部活動に巡り合えるといいですね。
令和6年度始業式・入学式
掲載が遅くなりましたが、令和6年度始業式及び入学式を執り行いました。
午前中に始業式及び表彰式に続き、新入生を迎える準備を行い、午後から入学式です。
今年は桜の開花と重なり一層華やかな雰囲気の始業式・入学式となりました。
新入生のみなさん、3年間はあっという間に過ぎてしまいます。夢に向かって精一杯がんばり、ともに成長していきましょう。
令和5年度修了式・離任式
3月21日は少し寒い日でしたが、近年は体育館でも暖房を入れることで、寒い思いをせず集会ができるようになっています。
まずは、昨年12月に台湾研修に参加した生徒の報告会を行いました。スピーチも英語で行うなど、充実した研修内容を情報共有し還元することができました。
次にSSHの活動や部活動の表彰と壮行会を行いました。上位大会に出場するみなさんは精一杯頑張ってきてください。
またそれらに引き続き、令和5年度修了式、離任式を執り行いました。
修了式では、校長が御衣黄桜の話からポジティブな姿勢が周りを幸せにすると話し生徒を激励しました。
離任式では8名の先生方から挨拶をいただきました。今までお世話になりありがとうございました。新天地でのご活躍をお祈りいたします。
課題研究成果発表会
伊勢高校SSH事業最大のイベントである、課題研究成果発表会を3月19日に本校体育館にて開催しました。最初に、先日のみえ探究フォーラム2023に出場したSSアドバンス探究選択生たちが「口頭発表」部門で発表を行い、後半はSS探究Ⅱ選択生徒、SSアドバンス探究B選択生徒が合同でポスター発表を行いました。2年生は教科「SS」の授業時間を中心として1年時3学期の班結成から1年以上をかけ、研究活動を続けてきました。今発表会はその集大成となります。
成果発表会では1年生も発表を聞き、今後の課題研究に対して具体的なビジョンを持つことができました。また、発表会には、三重県教育委員会副教育長や本校SSH事業の運営指導委員の先生方、近隣の皇學館大學の先生方、学生の皆さまや他校の先生方にも来校いただき、発表生徒と積極的に意見を交わしていただきました。
2年生は、これから研究成果を論文にまとめる活動に入り、課題研究もいよいよ大詰めとなります。この1年間の努力をしっかりと形に残せるよう頑張りましょう。
第66回卒業証書授与式
卒業生、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。
今年度の卒業証書授与式は、4年ぶりに従来の形式で執り行うことができました。それでも卒業生の答辞ではコロナの影響について述べられていましたが、その苦境をも乗り越えることができた様子がうかがえました。
また、校長式辞では、昨年WBCで侍ジャパン監督を務めた栗山監督について触れ、逆境の中においても、結果を恐れずに、その時々でベストを尽くすことが大切、と卒業生にエールを送りました。
教職員一同、みなさんの前途を祝しています。卒業おめでとう。
「みえ探究フォーラム2023」に参加しました
2月10日(土)に、三重県教育委員会が主催する「みえ探究フォーラム2023」(三重県文化会館、三重県立博物館)に参加しました。「みえ探究フォーラム」は三重県内の中学生、高校生が参加する研究発表会で、参加生徒は口頭発表部門、ポスター発表部門に分かれ、それぞれの学校が日頃の研究の成果を工夫を凝らしながらプレゼン発表を行いました。
本校からは口頭発表部門に2組、ポスター発表部門に3組、また昨年度同様、三重県教育委員会が主催する「Mie Lab 2023」に本校から参加する1組、合計6組が参加し、最優秀賞2本(口頭発表1、ポスター発表1)、優秀賞4本(口頭発表1、ポスター発表3)という成績となりました。このうち、口頭発表部門生物分野で発表をした「民間薬「へいさく」真の効果」がこの日最も優秀だった班に送られる「教育長賞」を受賞しました。参加作品は以下の通りです。
<口頭発表部門>
・民間薬「へいさく」真の効果 (生物分野)部門代表、全体会出場 最優秀賞、教育長賞
・君は知ってる?新世代のプラスチック(化学分野)優秀賞
<ポスター発表部門>
・ウラムの螺旋(数学分野)最優秀賞
・カイコの育成方法とシルクの強度の関係(生物分野)優秀賞
・そんな装備で大丈夫か?〜一番良い装備を頼む〜(物理分野)優秀賞
・(Mie labより参加)お風呂が冷めないうちに(化学分野)優秀賞
また、口頭発表部門において内容の深化が図られるような質問や意見を積極的に述べた生徒に対し授与される「Good Performance 賞」を本校の生徒1名が受賞しました。
どの班も、限られた時間、発表材料の中で、自分たちの研究内容・成果を正確に伝えられるよう創意工夫を凝らしており、聴衆の注意を引き付けるためのプレゼン技術は目を見張るものがありました。また、来場いただいた先生方、中高生の皆さんと質疑応答を通して積極的に意見交換をし、それぞれの研究を更に深めるためのヒントを得たようです。
さて、研究に決して終わりはありません。参加生徒たちはこの日に新たに得た知見をもとに研究内容を改善し、3月19日(火)午前中に本校で行われる「課題研究成果発表会」に向けて準備していきます。今後も頑張りましょう!
また、同日に三重県総合博物館で開催された「小学生向け科学体験講座」に本校SSCも出展しました。今年度は物理部員5名が小学生に紙トンボ作りを紹介。会場で作成した2種類の紙トンボを飛ばし比べてもらいました。参加した小学生たちは、「幅をたった1cm変えるだけでこんなに飛び方が変わる。色々な形の紙トンボを作ってみてほしい」という高校生のお兄さんお姉さんの言葉で科学への探究心を動かされたのではないでしょうか。SSC物理の皆さんも、貴重な経験ができたようですね。お疲れさまでした!
国際科学オリンピック強化講座(生物)を開催しました
1月27日(土)、昨年度まで本校生物担当としてご活躍されていた、県立志摩高等学校 藤原良幸教頭を講師としてお招きし、国際科学オリンピック強化講座(生物)を開催しました。テーマは「分光光度計を用いたタンパク質分解酵素の測定」で、「生のマイタケで茶碗蒸しは作れない」という身近な現象を題材に、科学的に精度の高い定量データを取る方法について学ぶことを目的として開催されました。
内容は、分光光度計を用いて溶液中のタンパク質濃度を調べ、検量線を引く手法を学び、マイタケから抽出したタンパク質分解酵素液が分解したタンパク質量を測定するというものです。参加生徒たちはChromebookを用いて実験結果を共有しグラフ、検量線を協力して作成するなどの実習を通して、生化学分野で行われている実験手法を身に着けることができました。
今年度は本校のほかに四日市南高校、上野高校、桜丘高校と合同で実施し、生徒どうしの交流もはかることができました。
地域のPBL最終発表会
1年生のSS探究Ⅰの時間に行っている「地域のPBL」は、11月の中間発表会以後、学年全体での発表会に向けて、各グループがポスターや発表内容の改善を行ってきました。また、SSアドバンス探究Aでも、2学期後半からPBLの学習を進めてきました。これらの成果をまとめた学年発表会を1月18日に行いました。1年生全員が、それぞれの班ごとに個性的なポスターを作成し、これまでの成果を発表しました。今年度は2年生も発表に参加し、1年生発表者とともに相互評価を行いました。また、外部の方にもお越しいただき、様々な観点から評価をいただきました。
次回からは、いよいよSS探究のメインプログラムである課題研究に向けた準備に入ります。課題研究でも、「地域のPBL」の活動を通じて学んだ探究活動の方法を生かして、より高度な探究活動を行っていけることと思います。1年生のみなさん、今後も頑張ってください。
冬休み親子科学教室
12月25日(月)、伊勢市内の小学校5年生から6年生とその保護者39組を対象に、冬休み親子科学教室を開催しました。今年度の各部門のテーマは、物理が「無限の進化!紙トンボ」、化学が「電池の実験~消毒薬とお酢と塩水で電池ができる!?~」、生物が「水性ペンの色を分けてみよう~ペーパークロマトグラフィーの実験~」でした。
SSC(スーパーサイエンスクラブ)の物理、化学、生物部門では、2学期の初め頃からテーマの決定などの準備を行い、今年も各部門ともに個性あふれる講座を行いました。参加者のみなさんの反応は良好で、小学生のアンケートからは、「よい経験になった」、「どうしてそうなるのかの説明もわかりやすく、ユーモアあって楽しかったです」などの感想が寄せられ、このイベントを通じて科学を楽しんでもらえたのではないかと思います。企画から当日の講師まですべて行ってくれたSSC部員も、本日の講座を通じて、子どもたちに教えることの難しさを知るとともに、自分たちにも実験の指導ができるという自信をもつことができたようでした。
SSH台湾海外研修
令和4年度からSSH第3期指定期間に入り、第2期に続いて、「国際舞台で活躍できる科学技術系人材育成プログラム」、伊勢高校版「課題探究能力育成プログラム」の2つのプログラムの研究・開発を進めています。その中で、海外研修を「国際舞台で活躍できる科学技術系人材育成プログラム」の大きな柱として位置づけています。
『SSH台湾 海外研修』は、英語による表現力の育成、研究の成果を国内外へ発信する力の養成、国際性の涵養等を通して、科学技術の分野で国境を越えて協働し、課題解決に取り組める人材の育成を目的に実施しました。具体的には、台湾の高雄市にある文山高級中學を訪問し、課題研究発表会や訪問先の自然環境等を活用したフィールドワーク等を行いました。また、グローバル社会で求められている多種多様な価値観等への理解が進み、両国の掲げる持続的な開発目標に関する課題解決に向けた実践を探究していくことで、将来国際社会で協働できる人材の育成にもつなげていきたいと考えています。
詳細については以下のリンク先をご覧ください。
https://sites.google.com/mie-c.ed.jp/isessh/活動報告2023