1月25日(土)、一昨年度まで本校生物担当としてご活躍されていた先生を講師としてお招きし、国際科学オリンピック強化講座(生物)を開催しました。テーマは「分光光度計を用いたタンパク質分解酵素の測定」で、「生のマイタケで茶碗蒸しは作れない」という身近な現象を題材に、科学的に精度の高い定量データを取る方法について学ぶことを目的として開催されました。
内容は、分光光度計を用いて溶液中のタンパク質濃度を調べ、検量線を引く手法を学び、マイタケから抽出したタンパク質分解酵素液が分解したタンパク質量を測定するというものです。生徒たちはChromebookを用いて実験結果を共有しグラフ、検量線を協力して作成するなどの実習を通して、生化学分野で行われている実験手法を身に着けることができました。
今年度は本校のほかに上野高校の生徒も参加し、生徒どうしの交流もはかることができました。
月別: 2025年1月
地域のPBL最終発表会
1年生のSS探究Ⅰの時間に行っている「地域のPBL」は、11月の中間発表会以後、学年全体での発表会に向けて、各グループがポスターや発表内容の改善を行ってきました。また、SSアドバンス探究Aでも、2学期後半から「地域のPBL」の学習を進めてきました。これらの成果をまとめた学年発表会を1月23日に行いました。1年生全員が、それぞれの班ごとに個性的なポスターを作成し、これまでの成果を発表しました。今年度は2年生も発表会に参加し、1年生発表者とともに相互評価を行いました。また、SSH運営指導委員など外部の方にもお越しいただき、様々な観点から評価をいただきました。
次回からは、いよいよSS探究のメインプログラムである課題研究に向けた準備に入ります。課題研究でも、「地域のPBL」の活動を通じて学んだ探究活動の方法を生かして、より高度な探究活動を行っていけることと思います。1年生のみなさん、今後も頑張ってください。
1学年 百人一首かるた大会
1月16日(木)8限目の時間に1学年では学年レクとして百人一首かるた大会を行いました。詠み手は担任団の先生が行い、生徒は出席番号が同じ7人が1グループになってかるたを取り合いました。違うクラスの同じ番号の人と行うことで、これまで話をしたことがなかった人とも交流が深められたことと思います。自分が覚えている札が詠まれると上の句を詠んでいるときから「はいっ!」という元気に取る声が聞こえてきたり、自分が狙っていた札を誰かに取られると、残念がる声が聞こえてきたりして大いに盛り上がりました。クラス対抗戦では優勝クラスに、個人対抗戦では優勝から3位の生徒に表彰状と粗品が送られました。獲得枚数に関わらず学年全体が楽しそうに取り組んでいて、とてもよい機会になりました。
SSH海外共同研究(Asian Student Exchange Program 2024 )
12月23日~28日、台湾・高雄市教育局主催のAsian Student Exchange Program (ASEP) 2024に、伊勢高校として初めて参加してきました。この大会では、高雄市の学校とアジア諸国の学校がチームを組み、環境や人権など社会的な話題をテーマにした英語のプレゼンテーションを行います。本校からは2年生の3名が参加し、高雄市立文山高級中學の生徒3名とチームを組んで、”Plastic Free-Living: Transforming Your Daily Routine”と題して発表をしました。
生徒たちは、プレゼンテーションに向けた準備を10月中旬からオンラインで行ってきており、12月27日の本番では、前日までの改善点にすべて対応し、納得のいくパフォーマンスをすることができました。国際色豊かな各国や部族の発表にふれ、日本人としてのアイデンティティについて考える良い機会となりました。
プレゼンテーションの審査結果はHonorable Mention(選外佳作)でしたが、ASEP2024への参加は、3名の生徒にとって、英語のプレゼンテーションをするという経験以上に、様々なバックグラウンドをもつアジアの人々の文化や考え方に刺激を受け、国際舞台で活躍する人材としてのマインドを育むきっかけになったと思います。大会参加にあたりあたたかく迎えていただいた文山高級中學の皆さまに感謝し、今回得た共同研究のノウハウを活かして、国際交流を充実させていきたいと思います。