日本学生科学賞三重県展で本校生徒が三重県教育委員会賞を受賞しました

 日本学生科学賞は、1957年から毎年行われている、中学生および高校生を対象とした日本最高峰の科学コンクールです。毎年9~10月に個人、もしくは生徒が共同で取り組んだ実験・研究・調査作品を募集し、各都道府県展での審査の結果、優秀と認められた作品が表彰され全国の審査に進みます。
 今年度の三重県展で、本校1年生の生徒が最優秀賞(三重県教育委員会賞)を受賞し、表彰式が10月10日(月・祝)に三重県総合博物館で行われました。該当生徒は最終審査(予備審査)に進むことが決まったので、引き続き頑張ってください。
 日本学生科学賞については以下のサイトをご参照ください。
 https://event.yomiuri.co.jp/jssa/

 

水産研究所フィールドワークを開催しました!

 1年生の希望者を対象に、8月23日(木)に志摩市浜島町の水産研究所を訪問し、海に関するフィールドワークを実施しました。午前中は調査船「あさま」に乗船し、海の透明度の測定やプランクトン採集などを行いました。調査船に乗船する機会はほとんどないため、参加者は船内の設備などを興味深く見学していました。
 午後は研究員の方による三重県の水産業に関する講義を受けました。三重県がかかえる水産業の課題などについての説明では、熱心にメモをとる姿が見受けられました。
 今回のフィールドワークは参加希望者が8名と少なかったのですが、その分深い学びのあるフィールドワークになりました。
   

地質に関するフィールドワークを開催しました!

 8月18日(木)と19日(金)に、本校の生徒と皇學館大学教育学部の学生が参加し、神島(鳥羽市)のカルスト地形などを見学することで島の成り立ちについて考えることを目的としたフィールドワークを行いました。神島は周囲4kmほどの島ですが、断層帯によって大きく2種類の岩石で構成されているほかに、石灰岩などの付加帯も観察できるなど見どころも多くあります。参加者は実際に岩石を観察したり、現地の岩石を使って火おこしを体験したりなどの活動を行いました。
 今回のフィールドワークも参加希望者が多く、2日に分けて実施しましたが、両日とも県立高校の地学の先生にご指導いただきながら島内の地層を観察し、三重県の地質や鉱物の特徴について理解する貴重な機会となりました。
  

SSH国内研修

 本校では最先端の研究を行っている施設等を訪ね、最先端の研究について学ぶとともに、自然科学分野における視野を広げる機会とすることを目的として、毎年夏休みに国内の大学や研究所、博物館等を見学する「国内研修」を実施していますが、残念ながら昨年度と一昨年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により中止となりました。今年度は3年ぶりに8月8日(月)から9日(火)にかけて実施することができました。
 今年度の研修先は東京方面で、1日目は本校から東京大学へ進学した卒業生による東京大学本郷キャンパスの見学を実施しました。直前に新型コロナウイルス感染症が拡大したことに伴って、建物の中に入ることはほとんどできませんでしたが、生徒たちはキャンパス内を見学することで学生生活についてのイメージを膨らますことができたようでした。夜には大学を案内していただいた卒業生との研修会を実施しました。卒業生と話す中で、受験勉強や学生生活などの経験をたくさん聞くことができ、有意義な研修会になったことと思います。
 2日目は国立科学博物館と日本科学未来館の2つの博物館を見学しました。いずれも日本有数の科学技術系の博物館で、展示内容も充実しており、生徒はそれぞれの興味に応じてさまざまな展示を見学し、研修を進めることができました。2日間の研修で得られたことを今後の探究活動や進路決定等に生かしてもらいたいです。

      

「生物実験講座」を開催しました!

主に顕微鏡による細胞の観察に関するスキルアップと、免疫についての知識を深める目的で、8月4日(木)と5日(金)、皇學館大学教育学部の先生方ならびに学生のみなさんのご指導による生物実験講座を開催しました。今年度は希望者が多かったため、2日に分けて実施しました。内容は、昆虫(アワヨトウの幼虫)の白血球に、食作用によってとりこまれた蛍光色素を実際に顕微鏡で観察するものでした。また、大学の先生による探究活動の重要性に関する講義や、学生のみなさんの研究についてのお話を聞くことにより、探究活動についての具体的なイメージをもつこともでき、貴重な体験となりました。
   

第2回三重大学医学部講座

 今年度の「医学部講座」は第1回を6月18日(土)に、第2回を8月1日(月)と2日(火)の2日間にわたって行いました。
 第2回医学部講座も3年ぶりに三重大学医学部を訪問して受講することができました。午前中は発生再生医学研究室の大河原剛先生と、江藤みちる先生による組織切片の染色とその原理に関する講義と、発達障害に関する講義、午後は医学科の学生さん2名と技官の方にも加わっていただき、ラットの解剖、組織のHE染色、免疫染色した脳の観察の3種類の実習を行いました。今回は参加希望者が多かったため、2日に分けて同じ内容の講座を実施していただきました。ご協力いただいた先生方、本当にありがとうございました。
 2日間で合計25名の参加生徒は、講義と実習に熱心に取り組むとともに、その合間で先生方や学生の方々とたくさん話すことができ、とても勉強になったことと思います。今回の経験を自らの進路選択に役立ててもらえることを願っています。
    

SSアドバンス探究A実験講座

 本校では、毎年1学期の終わりに、1年生のSSアドバンス探究A選択者を対象として、ガイダンスと実験講座(物理、化学、生物)を実施しています。この講座を通じて本校の課題研究についての基本的な心構えなどを伝えるとともに、普段できない実験を行ってSSHの課題研究について体験してもらっています。今年度は、7月20日(水)と21日(木)の2日間にかけて実施しました。
 2日目の21日には、SSHの課題研究等を頑張った本校の卒業生にもアシスタントとして参加していただき、充実した講座になりました。
 参加した1年生は、この2日間の講座を楽しんでもらうとともに、これまで学習してきた内容とは異なり、答えのはっきりしない問いに対する向き合い方などを学んでもらったことと思います。2日間の経験を生かして、今後は課題研究等に頑張ってもらえることを願っています。

     

分子科学研究所訪問

 分子科学研究所は、愛知県岡崎市にある大学共同利用機関で、分子科学分野における日本の中核的な研究機関であるとともに、大学院生に対する教育も行っています。
 このたび、7月9日(土)に分子科学研究所の施設見学と、准教授である瀬川泰知先生の研究室を訪問して、化学に関する講義と課題研究の指導を受けることができました。
 参加した15名の生徒は、施設見学や講義に熱心に取り組むとともに、研究のことなどついて、研究室の先生方や大学院生とたくさん話すことができ、とても勉強になったことと思います。課題研究についてもたくさんのことを教えていただいたので、今後の課題研究に生かしてください。
       

第1回三重大学医学部講座

 伊勢高校のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環として、三重大学の医学部を訪問し、大学の先生による講義と実習を受けさせていただく「医学部講座」を実施しています。例年2回の講座を実施しており、今年度は6月18日(土)に第1回を行いました。
 昨年度と一昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、大学を訪問することができず、伊勢高校で実施していましたが、今年度は3年ぶりに三重大学医学部を訪問して受講することができました。午前中は医学・看護学教育センターの太城康良先生による心臓や血圧に関する解剖生理学の講義、午後は医学科の学生さん7名(うち5名は本校卒業生)にも入っていただいて、血圧測定の実習と学生との懇談会を行いました。
 27名の参加生徒は、講義と実習に熱心に取り組むとともに、医学部の学生生活や受験勉強のことなどについて、大学生とたくさん話すことができ、とても勉強になったことと思います。お医者さんへの道は大変なことも多いですが、夢の実現に向けて頑張ってください。

SS探究Ⅱ、SSアドバンス探究B 課題研究第1回中間発表会

 SS探究のメインプログラムである課題研究は、1年生の3学期にグループ分けとテーマ設定をすることから始め、2年生のほぼ1年をかけて研究と成果のとりまとめを行います。2年生の1学期は、グループごとに研究計画を立てることが主な活動になります。6月16日(木)に第1回中間発表会を実施し、各班は研究計画とこれまでの進み具合を発表しました。
 発表会には、昨年度課題研究に取り組んだ3年生も参加し、経験者の視点から2年生の発表内容に対して質問やアドバイスを行ってもらいました。
 今後、いよいよ2年生は計画にもとづいて本格的に研究に取り組みます。2学期末には第2回中間発表会を行う予定です。充実した課題研究になるよう頑張ってください。

「チーム御衣黄」メンバーが伊勢市長を表敬訪問しました

今年度の三重県高等学校科学オリンピック大会で優勝し、3月19日(土)の全国大会「科学の甲子園」への出場を果たしたメンバー「チーム御衣黄」が、3月22日(火)に伊勢市の鈴木市長を表敬訪問しました。
市長との懇談では、三重県高等学校科学オリンピック大会の内容や、今年度はオンライン開催となった「科学の甲子園」について、それぞれのメンバーが自らの体験を語り、最後は持参した応援フラッグに市長からもメッセージを書いていただきました。今年度の「科学の甲子園」の結果は、4月の表彰式で発表される予定です。
 

課題研究成果発表会

SS探究のメインプログラムである課題研究は、1年生の3学期にグループ分けとテーマ設定をすることから始まり、2年生のほぼ1年をかけて研究と成果のとりまとめを行います。今年度も新型コロナウイルス感染症にかかる緊急事態宣言で休校になったり、いくつかの教室に分散して中間発表会をせざるを得なくなったりするなど不自由な状況の中、2年生はそれぞれの研究を頑張りました。
そうして、課題研究のまとめとして、3月18日にポスター発表による成果発表会(最終発表会)を行いました。今年度の成果発表会は、3年ぶりに体育館で2学年合同の発表会を開催することができました。1年生も発表会に参加し、2年生の発表を聞くことで、今後の課題研究に対して具体的なイメージをもつことができました。発表会には、本校SSH事業の運営指導委員の先生にも来校いただき講評をいただきました。
今後は、研究成果を論文にする活動に入り、課題研究もいよいよ仕上げとなります。よい論文が残せるよう、最後までしっかり頑張ってください。
     

国際科学オリンピック強化講座(生物)を開催しました

2月19日(土)に、国際科学オリンピック強化講座(生物)を開催しました。テーマは「アルデヒドデヒドロゲナーゼ2の遺伝子型の推定」で、DNAの抽出、PCR法によるDNAの増幅、電気泳動法による分離の基本的な手法を実際に体験するものでした。PCR法については、新型コロナウイルスのPCR検査はニュース等で聞いて知っているものの、その意味(「ポリメラーゼ連鎖反応」というDNAを複製して増幅する方法一般を指すこと)を知らない生徒が多く、今回実際に体験することで詳しい理解につなげることができる貴重な体験となりました。今年度は当初県内他校の生徒と合同で実施する予定でしたが、感染症対策のため本校の生徒のみの講座となりました。次回は他校の生徒と合同での実施を目指しています。

   

地域のPBL学年発表会

1年生のSS探究Ⅰの時間に行っている「地域のPBL」は、11月の中間発表会以後、学年全体での発表会に向けて、各グループがポスターや発表内容の改善を行ってきました。1月13日に学年発表会を開催し、発表者はこれまでの成果をしっかりと発表することができました。ポスターセッションは学会などでも広く取り入れられているスタイルです。大学等へ進学した際の研究発表の雰囲気を体験する貴重な機会にもなったことと思います。
今後は2年生での課題研究に向けた準備に入りますが、「地域のPBL」の活動を通じて学んだ探究活動の手法を生かして、より高度な探究活動を行っていけることと考えています。1年生のみなさん、今後も頑張ってください。

   

日本学生科学賞で内閣総理大臣賞を受賞しました

日本学生科学賞は、1957年から毎年行われている中学生および高校生を対象とした日本最高峰の科学コンクールです。毎年9~10月に個人、もしくは共同で取り組んだ実験・研究・調査作品の募集があり、専門家による書類審査とプレゼンテーション審査を経て、優秀な作品が表彰されます。
12月24日(金)に今年度の最終審査の結果発表と表彰式が行われ、本校生徒が最高の賞である内閣総理大臣賞を受賞しました。さらに、来年5月には、高校生らが参加する世界最大の科学コンテスト「国際学生科学技術フェア」(ISEF)に日本代表として派遣されることが決まりました。次は世界を舞台にしての研究成果発表です。引き続き頑張ってください。
「国際学生科学技術フェア」(ISEF)に関する詳しいことは、下記のホームページをご参照ください(英語です)。
https://www.societyforscience.org/isef/

 

中谷財団成果発表会に参加しました

本校は中谷医工計測技術振興財団の補助を受け、地域の小中学校との連携やSSCを中心とした研究活動を通して、循環型の科学技術人材育成に取り組んでいます。その成果を発表する成果発表会が、12月26日(日)に東京工科大学蒲田キャンパスで行われ、本校からはSSC化学部門の生徒3名が、ヒペリシンに関する研究についてポスター発表を行いました。
発表会ではさまざまな参加者から質問をいただき、今後の研究のヒントを得ることができました。他にも特別講演などの行事が行われ、参加した生徒は充実した1日を過ごすことができました。

   

冬休み親子科学教室

12月25日(土)、伊勢市内の小学校5年生から6年生とその保護者40組を対象に、冬休み親子科学教室を開催しました。今年度の各部門のテーマは、物理が「吹きゴマで遊ぼう」、化学が「発泡入浴剤をつくろう」、生物が「指紋を観察しよう」でした。昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、募集人数を例年の半分としましたが、今年度は感染症対策をとりながら、例年と同じ40組に戻して実施しました。それにいたしましても、事前にたくさんのご応募をいただいたため、心苦しくも抽選で参加者を制限させていただきました。抽選にもれた方には、誠に申し訳ありませんでした。
SSC(スーパーサイエンスクラブ)の物理、化学、生物部門では、部員が2か月以上も前からテーマの決定などの準備を行ってきました。おかげで参加者のみなさんの反応は良好で、小学生のアンケートからは、「すごく楽しかった」「とても勉強になった」など、このイベントを通じて科学を楽しんでもらえたと思われます。企画から運営まで携わったSSC部員も、小学生とのふれあいを通じて、自分たちが実験の指導をすることに対して自信をもつことができたようでした。

    

国際科学オリンピック強化講座(化学)を開催しました

12月18日(土)、名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所特任准教授の佐藤綾人先生を講師にお迎えして、国際科学オリンピック強化講座(化学)を行いました。今年度のテーマは「科学捜査」で、ニンヒドリン反応、ルミノール反応、薄層クロマトグラフィーについての実験と講義を行いました。その後、アシスタントとして来校していただいた学生3名から、大学生活や研究についてのお話をしていただきました。
今年度は本校生徒のほかに、桑名高校、四日市高校、四日市南高校、高田高校、セントヨゼフ女子学園高校の生徒さんも参加し、総勢26名の生徒が熱心に実験に取り組み、知識と技能を向上させることができました。また、アシスタントの学生さんの中には、本校でSSHの取組を経験して名古屋大学に進学した同窓生もいて、参加した生徒は自分たちに身近な先輩のリアルな学生生活を聞くことで、卒業後の進路についてのイメージを膨らますことができました。
     

国際科学オリンピック強化講座(地学)を開催しました

12月11日(土)に、元筑波大学教授の久田健一郎先生を講師にお迎えして、国際科学オリンピック強化講座(地学)を開催しました。内容は地質学に関する講座と、岩石標本の観察等の実習でした。昨年度は新型コロナウイルス感染症の対策のため、オンライン会議システムを用いたリモート講義でしたが、今年度は2年ぶりに対面での講座が実現しました。本校生徒のほかに、桑名高校、四日市高校、高田高校の生徒も参加し、総勢27名の生徒が熱心に地質学について学び、地質学に関する知識と技能を向上させることができました。
三重県は中央構造線が通っているなど、興味深い場所がたくさんあります。今回の講座を機に、実際に現地を見てみるのも面白いかもしれませんね。
   

課題研究中間発表会

課題研究は本校のSSH事業のメインプログラムのひとつです。生徒は1年生の3学期にグループ分けとテーマ設定を行い、2年生のほぼ1年間で研究を行います。1学期の終わりに研究計画を発表する第1回中間発表会を行い、そこで受けたさまざまな指摘をもとに計画を修正し、夏休みから2学期にかけて研究を進めてきました。そして、12月9日にこれまでの成果をまとめた第2回中間発表会を開催しました。
発表会は感染症対策のため、いくつかの教室に分散し、各教室では2年生がこれまでの研究の成果を発表し、それに対して質疑応答を行いました。今年度は、すべての研究班がGoogleスライドで発表用のポスターを作成し、プロジェクターで映写しながら発表を行うという新しい方法での発表会でした。1年生も2年生と一緒に発表会に参加し、これから取り組む課題研究へのイメージをつかんでくれたと思います。
今後、2年生は3月に行われる成果発表会(最終発表会)に向けて、追加研究とポスターの修正など発表内容の改善に取り組みます。1年間かけた課題研究が充実したものになるよう今後も頑張ってください。