国際科学オリンピック強化講座(化学)を開催しました

12月10日(土)、名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所特任准教授の佐藤綾人先生を講師にお迎えして、国際科学オリンピック強化講座(化学)を開催しました。今年度は「蛍光と発光:分子と光が作る現象を理解する」というテーマのもと、本校生徒のほかに、鈴鹿中等教育学校の生徒も参加し、26名の生徒が熱心に実験に取り組みました。
午前中は蛍光色素フルオレセインやpH指示薬フェノールフタレインの合成を行い、蛍光の観察等を行いました。フルオレセインとフェノールフタレインは分子構造がよく似ているにもかかわらず性質が大きく異なることから、生徒は分子構造と性質の関係について学ぶことができました。
午後からは、発光物質に関する実験を行いました。内容はシュウ酸ジフェニルと過酸化水素が反応することで蛍光染料が発光するもので、サイリウム(ケミカルライト)ペンライトでも使われているものです。生徒は午前中の蛍光物質と比較し、蛍光と発光の違いを学ぶことができました。
その後、アシスタントとして来校していただいた本校卒業生2名から、大学生活や研究についてのお話をしていただきました。生徒は先輩のリアルな学生生活の話を聞き、卒業後の進路についてのイメージを膨らますことができました。