本校では最先端の研究を行っている施設等を訪ね、その研究内容について学ぶとともに、自然科学分野における視野を広げる機会とすることを目的として、毎年夏休みに国内の大学や研究所、博物館等を見学する「国内研修」を実施しています。今年度は8月5日(月)から6日(火)にかけて関東方面、7日(水)から8日(木)にかけて関西方面の2回実施しました。
関東方面の研修では、まず東京大学に行き、キャンパス内を現役東大生(伊勢高校卒)に案内してもらいました。次に東京医科歯科大学を訪れ講義をしていただきました。今年の10月に誕生する東京科学大学(東京医科歯科大学と東京工業大学が統合)の理念や整形外科の研究についてお話しいただきました。夜はキャンパスを案内してくれた東大生と本校生徒が座談会を行いました。大学の講義のことや受験勉強のことなど終始話題が尽きることなく盛り上がりました。
2日目の聖路加国際病院では、院長先生や聖ルカ礼拝堂のチャプレンから聖路加国際病院の成り立ちや理念、キリスト教の視点から考える科学についてお話しいただきました。その後、伊勢高校の大先輩方からもお話しをうかがい、専門分野だけでなく他分野について教養を兼ね備えておくことの重要性について教えていただきました。
午後は、膨大な展示数を誇る国立科学博物館を訪れ、それぞれ興味のある分野の展示を閲覧し、教養を深めました。
座談会の最後、ある一人の東大生が高校生に向けて「私も当時この東京研修に参加して東大受験を決めた。」と言っていました。先輩から後輩へこの意志は受け継がれていると感じました。また、本研修の内容は他では受けられない貴重なものばかりでした。それが実現したのは各分野で活躍されている卒業生の皆様の存在です。そんな先輩たちの姿から日々の学校生活以上の学びを生徒たちは得ることができたと思います。この刺激をばねにさらに前へ進みましょう!!