1月27日(土)、昨年度まで本校生物担当としてご活躍されていた、県立志摩高等学校 藤原良幸教頭を講師としてお招きし、国際科学オリンピック強化講座(生物)を開催しました。テーマは「分光光度計を用いたタンパク質分解酵素の測定」で、「生のマイタケで茶碗蒸しは作れない」という身近な現象を題材に、科学的に精度の高い定量データを取る方法について学ぶことを目的として開催されました。
内容は、分光光度計を用いて溶液中のタンパク質濃度を調べ、検量線を引く手法を学び、マイタケから抽出したタンパク質分解酵素液が分解したタンパク質量を測定するというものです。参加生徒たちはChromebookを用いて実験結果を共有しグラフ、検量線を協力して作成するなどの実習を通して、生化学分野で行われている実験手法を身に着けることができました。
今年度は本校のほかに四日市南高校、上野高校、桜丘高校と合同で実施し、生徒どうしの交流もはかることができました。
地域のPBL最終発表会
1年生のSS探究Ⅰの時間に行っている「地域のPBL」は、11月の中間発表会以後、学年全体での発表会に向けて、各グループがポスターや発表内容の改善を行ってきました。また、SSアドバンス探究Aでも、2学期後半からPBLの学習を進めてきました。これらの成果をまとめた学年発表会を1月18日に行いました。1年生全員が、それぞれの班ごとに個性的なポスターを作成し、これまでの成果を発表しました。今年度は2年生も発表に参加し、1年生発表者とともに相互評価を行いました。また、外部の方にもお越しいただき、様々な観点から評価をいただきました。
次回からは、いよいよSS探究のメインプログラムである課題研究に向けた準備に入ります。課題研究でも、「地域のPBL」の活動を通じて学んだ探究活動の方法を生かして、より高度な探究活動を行っていけることと思います。1年生のみなさん、今後も頑張ってください。
冬休み親子科学教室
12月25日(月)、伊勢市内の小学校5年生から6年生とその保護者39組を対象に、冬休み親子科学教室を開催しました。今年度の各部門のテーマは、物理が「無限の進化!紙トンボ」、化学が「電池の実験~消毒薬とお酢と塩水で電池ができる!?~」、生物が「水性ペンの色を分けてみよう~ペーパークロマトグラフィーの実験~」でした。
SSC(スーパーサイエンスクラブ)の物理、化学、生物部門では、2学期の初め頃からテーマの決定などの準備を行い、今年も各部門ともに個性あふれる講座を行いました。参加者のみなさんの反応は良好で、小学生のアンケートからは、「よい経験になった」、「どうしてそうなるのかの説明もわかりやすく、ユーモアあって楽しかったです」などの感想が寄せられ、このイベントを通じて科学を楽しんでもらえたのではないかと思います。企画から当日の講師まですべて行ってくれたSSC部員も、本日の講座を通じて、子どもたちに教えることの難しさを知るとともに、自分たちにも実験の指導ができるという自信をもつことができたようでした。
SSH台湾海外研修
令和4年度からSSH第3期指定期間に入り、第2期に続いて、「国際舞台で活躍できる科学技術系人材育成プログラム」、伊勢高校版「課題探究能力育成プログラム」の2つのプログラムの研究・開発を進めています。その中で、海外研修を「国際舞台で活躍できる科学技術系人材育成プログラム」の大きな柱として位置づけています。
『SSH台湾 海外研修』は、英語による表現力の育成、研究の成果を国内外へ発信する力の養成、国際性の涵養等を通して、科学技術の分野で国境を越えて協働し、課題解決に取り組める人材の育成を目的に実施しました。具体的には、台湾の高雄市にある文山高級中學を訪問し、課題研究発表会や訪問先の自然環境等を活用したフィールドワーク等を行いました。また、グローバル社会で求められている多種多様な価値観等への理解が進み、両国の掲げる持続的な開発目標に関する課題解決に向けた実践を探究していくことで、将来国際社会で協働できる人材の育成にもつなげていきたいと考えています。
詳細については以下のリンク先をご覧ください。
https://sites.google.com/mie-c.ed.jp/isessh/活動報告2023
2学期終業式
12月22日(金)、2学期終業式等を行いました。
まず始めに、表彰伝達式で、10の部活動等の表彰、続いて、将棋と囲碁の個人戦で全国大会に出場する生徒の壮行会を行いました。部活動も盛んな伊勢高校、2学期も大いに活躍してくれました。
次に、終業式。校長の式辞では、SSHの海外研修のことに触れ、また2学期に行われた卒業生による講演会を題材にしながら、命の尊さ、周囲の人や環境をいたわり、平和を願う気持ちの大切などを説きました。
校長式辞のあと、人権教育係から、人権学習に取り組む姿勢を高めてほしいという内容の講話、生徒指導部からは、性暴力等の防止に係る文科省の動画視聴により、意識の啓発を行いました。
始業式は1月9日(火)です。体調に気を付けて充実した冬休みを過ごしてください。
地域のPBL中間発表会
1年生のSS探究Ⅰ選択者は、2学期からグループに分かれて「地域のPBL」グループ活動に取り組んでいます。PBLとは、Project Based Learning(課題解決学習)の略です。本校で実施している地域のPBLは、グループごとに地域が抱える課題をひとつ取り上げて現状を調べ、解決策を提案するというもので、2年生に行う課題研究の前に科学的な手法を学ぶことを目的としています。
各グループはさまざまな課題に向き合い、現状把握から解決策の提案をスライドにまとめ、中間発表会で発表しました。今回の発表で明らかになった課題は今後改善し、1月に行う学年発表会(最終発表会)につなげていきます。学年発表会が充実したものになるよう、引き続き頑張ってください。
また、SSアドバンス探究A選択者は、ハチミツを用いた体験を通して、探究を進める上で必要な合意形成について学びました。なお、SSアドバンス探究A選択者も地域のPBL活動に取り組んでおり、1月の学年発表会(最終発表会)は、SS探究Ⅰ選択者と合同で行います。
人権講演会
11月9日、人権講演会を行いました。大阪で活躍されている北芝解放太鼓保存会鼓吹から4名の方に来ていただきました。迫力ある太鼓演奏から始まり、「差別はいけない」で終わるのではなく、その先を考えることが重要であることを伝えていただきました。
国際科学技術コンテスト強化講座(情報)を開催しました
10月28日(土)、三重大学教授の萩原克幸先生を講師にお迎えして、国際科学技術コンテスト強化講座(情報)を行いました。内容は情報オリンピックへの参加で必要となるC言語の基礎学習と、演習を行いました。今年度は本校生徒のほかに、桑名高校の生徒も参加し熱心に学びました。
なお、今年度の情報オリンピックは11月16日まで受け付けしており、たくさんの生徒にチャレンジしてもらいたいと思います。
令和5年度前期生徒会退任式・後期生徒会認証式
生徒会の交代にあたり、前期生徒会退任式と後期生徒会認証式を行いました。
前期のみなさんは初めての行事や大きな行事があった中、力を合わせてよく頑張ってくれました。後期のみなさんも、生徒代表として半年の任期をしっかりやり遂げてください。
国際科学技術コンテスト強化講座(地学)を開催しました
9月16日(土)、筑波大学元教授の久田健一郎先生を講師にお迎えして、国際科学技術コンテスト強化講座(地学)を行いました。内容は地学オリンピックの説明、地学オリンピックの過去問題の解説および地質学に関する講座と、岩石標本や化石の観察・スケッチ等の実習でした。今年度は本校生徒のほかに、津西高校、上野高校の生徒も参加し、熱心に学びました。既に地学オリンピックの申し込みは始まっており、この講座で興味を持った生徒には、ぜひチャレンジしてもらいたいと思います。
令和5年度黄桜祭
9月7、8日の2日間にわたり黄桜祭を開催しました。少し雨の混じる天気でしたが、大きな影響なく進めることができました。今年は体育館で全校一緒に参加することができ、また各クラスや部活等の企画も楽しいものばかりでした。
他の写真については、後日伊勢高校公式Webサイトに掲載する予定ですので改めてご覧ください。
OB講演会兼SSH講演会
9月6日、シンフォニアテクノロジー響ホール伊勢(伊勢市観光文化会館)において、OB講演会兼SSH講演会を開催しました。今年度は本校40期卒業生の中村友哉様にご講演いただきました。中村様は東京大学在学中から人工衛星の打ち上げに関わり、現在は株式会社アクセルスペースCEOとして活躍されています。講演では宇宙を身近なものにというテーマからお話しいただき、生徒も興味深そうに聞いていました。また、講演後には質問をする生徒も多くいましたが、丁寧にご対応いただけました。ありがとうございました。
午後は翌日からの黄桜祭(文化祭)にむけて準備を進めました。黒板アートや大きなパネルを作るなど、それぞれの企画に向けて頑張っていました。文化祭中の天気も心配ですが、思い出に残る時間になるといいですね。
文化祭チケット販売
今日は昼休みに2年生向けの文化祭チケット販売がありました。いろいろ楽しみたいところではありますが、計画的にチケットは買いましょう。当日はクラス企画を頑張りながら、チケットを使って文化祭を楽しもう!
文化祭1週間前!
今日は文化祭1週間前になります。放課後の教室は文化祭の準備で忙しいようでした。平日はあと4日間しかないので、かなり頑張っていました。楽しい文化祭になるといいですね。
水産研究所フィールドワーク
希望者を対象に、8月24日(木)に志摩市浜島町の水産研究所を訪問し、海に関するフィールドワークを実施しました。午前中は調査船「あさま」に乗船し、海の透明度の測定やプランクトン採集などを行いました。CTDを用いた海水調査をしたり、調査船内を見学したりと、フィールドワークならではの貴重な体験ができました。
午後は研究員の方による三重県の水産業に関する講義を受けました。三重県が抱える水産業の課題などについての説明では、熱心にメモをとる姿が見受けられました。
今回のフィールドワークは参加希望者が少なかったのですが、その分深い学びのあるフィールドワークになりました。
第13回高校生バイオサミットin鶴岡
慶應義塾大学主催の高校生バイオサミットが山形県鶴岡市の慶應義塾大学先端生命科学で開催されました。今年度は全国から95チームの高校生がエントリーし、その中でレポート審査とZoomによる口頭発表での予選を通過した32チームが参加できます。
本校からは「民間薬『へいさく』の効果とその原因物質」と題して2年生5名が計画発表部門への出場を果たしました。この班は上級生の研究を引き継いでおり、先行研究から明らかになったことに加えて自分達の行った検証や考察をまとめた発表を行い、審査員特別賞を受賞しました。
分子科学研究所訪問
8月18日、愛知県岡崎市にある分子科学研究所に2年生6名が訪問しました。日本の中核的研究機関である分子科学研究所の設備の見学や講義と、瀬川泰知先生の研究室による実習や課題研究指導を受けることができました。実習ではナフタレンの結晶作成と顕微鏡観察、化合物の構造分析を経験させていただきました。また課題研究指導では大学院生のみなさんも議論に加わってくださり、これから課題研究を進める上で大変参考になりました。
SSH生徒研究発表会
文部科学省・科学技術振興機構が主催するスーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会が8月9日、10日に神戸国際展示場で行われました。本校からは「民間薬へいさくに関する研究」と題し3年生5名が出場しました。全国のSSH校をはじめ220校の高校生が一堂に会してそれぞれの研究成果を発表し交流を深める、活気ある2日間でした。
SSH国内研修
本校では最先端の研究を行っている施設等を訪ね、その研究内容について学ぶとともに、自然科学分野における視野を広げる機会とすることを目的として、毎年夏休みに国内の大学や研究所、博物館等を見学する「国内研修」を実施しています。今年度は8月2日(水)から4日(金)にかけて実施することができました。
今年度の研修先は関東方面で、1日目は本校から東京大学へ進学した卒業生による東京大学本郷キャンパスの見学を実施しました。生徒たちはキャンパス内を見学することで学生生活についてのイメージを膨らますことができたようでした。夜には大学を案内していただいた卒業生と筑波大学へ進学した卒業生も合流し、研修会を実施しました。卒業生と話す中で、受験勉強や学生生活などの経験をたくさん聞くことができ、有意義な研修会になったことと思います。
2日目は筑波大学、JAXA宇宙センター、筑波実験植物園、3日目は農研機構の遺伝資源研究センター、食と農の科学館と、幅広い分野の施設を訪問しました。いずれも日本有数の科学技術系の施設で、展示内容も充実しており、生徒はガイドの解説に熱心に聞き入り、研修を進めることができました。3日間の研修で得られたことを今後の探究活動や進路決定等に生かしてもらいたいです。
SSH東海フェスタ2023 優秀賞受賞
東海地区の高校による課題研究発表会「SSH東海フェスタ2023」が、名城大学附属高等学校の主催で毎年開催されています。近年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったりオンライン開催となったりしましたが、今年は現地開催となりました。本校からは3年生が、口頭発表1本、パネルセッション1本、ポスター発表2本の研究成果を出展しました。
その中で口頭発表が優秀賞を受賞することができました。これは参加24校中5校のみに与えられる栄誉です。他の発表も質疑応答したり、助言をいただいたりし、有意義な1日となりました。