水産研究所フィールドワークを開催しました!

 1年生の希望者を対象に、8月23日(木)に志摩市浜島町の水産研究所を訪問し、海に関するフィールドワークを実施しました。午前中は調査船「あさま」に乗船し、海の透明度の測定やプランクトン採集などを行いました。調査船に乗船する機会はほとんどないため、参加者は船内の設備などを興味深く見学していました。
 午後は研究員の方による三重県の水産業に関する講義を受けました。三重県がかかえる水産業の課題などについての説明では、熱心にメモをとる姿が見受けられました。
 今回のフィールドワークは参加希望者が8名と少なかったのですが、その分深い学びのあるフィールドワークになりました。
   

地質に関するフィールドワークを開催しました!

 8月18日(木)と19日(金)に、本校の生徒と皇學館大学教育学部の学生が参加し、神島(鳥羽市)のカルスト地形などを見学することで島の成り立ちについて考えることを目的としたフィールドワークを行いました。神島は周囲4kmほどの島ですが、断層帯によって大きく2種類の岩石で構成されているほかに、石灰岩などの付加帯も観察できるなど見どころも多くあります。参加者は実際に岩石を観察したり、現地の岩石を使って火おこしを体験したりなどの活動を行いました。
 今回のフィールドワークも参加希望者が多く、2日に分けて実施しましたが、両日とも県立高校の地学の先生にご指導いただきながら島内の地層を観察し、三重県の地質や鉱物の特徴について理解する貴重な機会となりました。
  

SSH国内研修

 本校では最先端の研究を行っている施設等を訪ね、最先端の研究について学ぶとともに、自然科学分野における視野を広げる機会とすることを目的として、毎年夏休みに国内の大学や研究所、博物館等を見学する「国内研修」を実施していますが、残念ながら昨年度と一昨年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により中止となりました。今年度は3年ぶりに8月8日(月)から9日(火)にかけて実施することができました。
 今年度の研修先は東京方面で、1日目は本校から東京大学へ進学した卒業生による東京大学本郷キャンパスの見学を実施しました。直前に新型コロナウイルス感染症が拡大したことに伴って、建物の中に入ることはほとんどできませんでしたが、生徒たちはキャンパス内を見学することで学生生活についてのイメージを膨らますことができたようでした。夜には大学を案内していただいた卒業生との研修会を実施しました。卒業生と話す中で、受験勉強や学生生活などの経験をたくさん聞くことができ、有意義な研修会になったことと思います。
 2日目は国立科学博物館と日本科学未来館の2つの博物館を見学しました。いずれも日本有数の科学技術系の博物館で、展示内容も充実しており、生徒はそれぞれの興味に応じてさまざまな展示を見学し、研修を進めることができました。2日間の研修で得られたことを今後の探究活動や進路決定等に生かしてもらいたいです。

      

「生物実験講座」を開催しました!

主に顕微鏡による細胞の観察に関するスキルアップと、免疫についての知識を深める目的で、8月4日(木)と5日(金)、皇學館大学教育学部の先生方ならびに学生のみなさんのご指導による生物実験講座を開催しました。今年度は希望者が多かったため、2日に分けて実施しました。内容は、昆虫(アワヨトウの幼虫)の白血球に、食作用によってとりこまれた蛍光色素を実際に顕微鏡で観察するものでした。また、大学の先生による探究活動の重要性に関する講義や、学生のみなさんの研究についてのお話を聞くことにより、探究活動についての具体的なイメージをもつこともでき、貴重な体験となりました。
   

第2回三重大学医学部講座

 今年度の「医学部講座」は第1回を6月18日(土)に、第2回を8月1日(月)と2日(火)の2日間にわたって行いました。
 第2回医学部講座も3年ぶりに三重大学医学部を訪問して受講することができました。午前中は発生再生医学研究室の大河原剛先生と、江藤みちる先生による組織切片の染色とその原理に関する講義と、発達障害に関する講義、午後は医学科の学生さん2名と技官の方にも加わっていただき、ラットの解剖、組織のHE染色、免疫染色した脳の観察の3種類の実習を行いました。今回は参加希望者が多かったため、2日に分けて同じ内容の講座を実施していただきました。ご協力いただいた先生方、本当にありがとうございました。
 2日間で合計25名の参加生徒は、講義と実習に熱心に取り組むとともに、その合間で先生方や学生の方々とたくさん話すことができ、とても勉強になったことと思います。今回の経験を自らの進路選択に役立ててもらえることを願っています。