子どもたちが見通しを持ち、主体的に学習(活動)できるように「スケジュール」の提示を行う支援があります。

【タイプ】
「スケジュール」には、3つのタイプがあります。

〇移動型・・・具体物やカードを持って移動し、目的地のポケットに入れます。
〇固定型・・・決められた場所で学習(活動)を提示します。
〇携帯型・・・学習(活動)が記録してあるメモ、携帯電話、携帯ボードを使用。

 

【長さ】
スケジュールの長さは、子どもの見通しが持てるレベルや、必要性に応じて決めます。
1ヶ月、1週間、1日、半日、1~2つの提示など。

【提示手段】
子どもの理解レベルに合わせます。具体物、ミニチュア、写真カード、絵カード、
シンボルカード、文字カードなど。

月カレンダー1 月カレンダー1

月のカレンダー横帯式です。
月単位という大きな見通しを
持つ場合に使用します。
大まかな予定が一覧できます。
終わったら「×」を示し、
「今日」が分かりやすくしています。

週単位のカレンダーもあります。

月カレンダー2 月カレンダー2

月カレンダー通常バージョンです。
主な活動、学習のカード(字や絵)を
透明シートに入れます。

スケジュール1 スケジュール1

2つの活動を提示し、
見通しが持てるようにします。
2つめは、好きな活動
(動機付けにつながるような活動)
を設定するのが、のぞましいです。
カードでの見通しが持ちにくい子は、
具体物の提示から始めます。

スケジュール2 スケジュール2

半日or1日の活動を、カードを並べて提示し、見通しが持てるようにします。カードは、ことば、写真、絵、シンボル等を使用します。
子どもの理解レベルに合わせます。
写真は、移動型スケジュールです。
ボードからカードをはがし、次の学習場までカードを持って移動します。
移動先のポケットにカードを入れ、
学習(活動)に向かうという手順で行います。

めくり式スケジュール めくり式スケジュール

学習(活動)を日めくり式で提示し、見通しが持てるようにします。
一つ一つの学習(活動)をしっかり確認でき、他の情報が同時に入って混乱することが避けられます。継次的な処理をする子どもに有効。

手順書 手順書(手順表)

ひとつの学習(活動)の手順を提示し、見通しが持てるようにします。
写真のように上から順に活動を並べる伝え方と、上記のような日めくり式とがあります。子どもの認知特性を見て選びます。