地域のPBL中間発表会

 1年生のSS探究Ⅰ選択者は、2学期からグループに分かれて「地域のPBL」グループ活動に取り組んでいます。PBLとは、Project Based Learning(課題解決学習)の略です。本校で実施している地域のPBLは、グループごとに地域が抱える課題をひとつ取り上げて現状を調べ、解決策を提案するというもので、2年生に行う課題研究の前に科学的な手法を学ぶことを目的としています。
 各グループはさまざまな課題に向き合い、現状把握から解決策の提案をスライドにまとめ、中間発表会で発表しました。今回の発表で明らかになった課題は今後改善し、1月に行う学年発表会(最終発表会)につなげていきます。学年発表会が充実したものになるよう、引き続き頑張ってください。

    

 また、SSアドバンス探究A選択者は、ハチミツを用いた体験を通して、探究を進める上で必要な合意形成について学びました。なお、SSアドバンス探究A選択者も地域のPBL活動に取り組んでおり、1月の学年発表会(最終発表会)は、SS探究Ⅰ選択者と合同で行います。

 

国際科学技術コンテスト強化講座(情報)を開催しました

 10月28日(土)、三重大学教授の萩原克幸先生を講師にお迎えして、国際科学技術コンテスト強化講座(情報)を行いました。内容は情報オリンピックへの参加で必要となるC言語の基礎学習と、演習を行いました。今年度は本校生徒のほかに、桑名高校の生徒も参加し熱心に学びました。
 なお、今年度の情報オリンピックは11月16日まで受け付けしており、たくさんの生徒にチャレンジしてもらいたいと思います。

 

国際科学技術コンテスト強化講座(地学)を開催しました

 9月16日(土)、筑波大学元教授の久田健一郎先生を講師にお迎えして、国際科学技術コンテスト強化講座(地学)を行いました。内容は地学オリンピックの説明、地学オリンピックの過去問題の解説および地質学に関する講座と、岩石標本や化石の観察・スケッチ等の実習でした。今年度は本校生徒のほかに、津西高校、上野高校の生徒も参加し、熱心に学びました。既に地学オリンピックの申し込みは始まっており、この講座で興味を持った生徒には、ぜひチャレンジしてもらいたいと思います。
   

水産研究所フィールドワーク

 希望者を対象に、8月24日(木)に志摩市浜島町の水産研究所を訪問し、海に関するフィールドワークを実施しました。午前中は調査船「あさま」に乗船し、海の透明度の測定やプランクトン採集などを行いました。CTDを用いた海水調査をしたり、調査船内を見学したりと、フィールドワークならではの貴重な体験ができました。
 午後は研究員の方による三重県の水産業に関する講義を受けました。三重県が抱える水産業の課題などについての説明では、熱心にメモをとる姿が見受けられました。
 今回のフィールドワークは参加希望者が少なかったのですが、その分深い学びのあるフィールドワークになりました。

    

第13回高校生バイオサミットin鶴岡

 慶應義塾大学主催の高校生バイオサミットが山形県鶴岡市の慶應義塾大学先端生命科学で開催されました。今年度は全国から95チームの高校生がエントリーし、その中でレポート審査とZoomによる口頭発表での予選を通過した32チームが参加できます。
 本校からは「民間薬『へいさく』の効果とその原因物質」と題して2年生5名が計画発表部門への出場を果たしました。この班は上級生の研究を引き継いでおり、先行研究から明らかになったことに加えて自分達の行った検証や考察をまとめた発表を行い、審査員特別賞を受賞しました。

分子科学研究所訪問

 8月18日、愛知県岡崎市にある分子科学研究所に2年生6名が訪問しました。日本の中核的研究機関である分子科学研究所の設備の見学や講義と、瀬川泰知先生の研究室による実習や課題研究指導を受けることができました。実習ではナフタレンの結晶作成と顕微鏡観察、化合物の構造分析を経験させていただきました。また課題研究指導では大学院生のみなさんも議論に加わってくださり、これから課題研究を進める上で大変参考になりました。

     

SSH生徒研究発表会

 文部科学省・科学技術振興機構が主催するスーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会が8月9日、10日に神戸国際展示場で行われました。本校からは「民間薬へいさくに関する研究」と題し3年生5名が出場しました。全国のSSH校をはじめ220校の高校生が一堂に会してそれぞれの研究成果を発表し交流を深める、活気ある2日間でした。

   

SSH国内研修

 本校では最先端の研究を行っている施設等を訪ね、その研究内容について学ぶとともに、自然科学分野における視野を広げる機会とすることを目的として、毎年夏休みに国内の大学や研究所、博物館等を見学する「国内研修」を実施しています。今年度は8月2日(水)から4日(金)にかけて実施することができました。
 今年度の研修先は関東方面で、1日目は本校から東京大学へ進学した卒業生による東京大学本郷キャンパスの見学を実施しました。生徒たちはキャンパス内を見学することで学生生活についてのイメージを膨らますことができたようでした。夜には大学を案内していただいた卒業生と筑波大学へ進学した卒業生も合流し、研修会を実施しました。卒業生と話す中で、受験勉強や学生生活などの経験をたくさん聞くことができ、有意義な研修会になったことと思います。
 2日目は筑波大学、JAXA宇宙センター、筑波実験植物園、3日目は農研機構の遺伝資源研究センター、食と農の科学館と、幅広い分野の施設を訪問しました。いずれも日本有数の科学技術系の施設で、展示内容も充実しており、生徒はガイドの解説に熱心に聞き入り、研修を進めることができました。3日間の研修で得られたことを今後の探究活動や進路決定等に生かしてもらいたいです。

        

SSH東海フェスタ2023 優秀賞受賞

 東海地区の高校による課題研究発表会「SSH東海フェスタ2023」が、名城大学附属高等学校の主催で毎年開催されています。近年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったりオンライン開催となったりしましたが、今年は現地開催となりました。本校からは3年生が、口頭発表1本、パネルセッション1本、ポスター発表2本の研究成果を出展しました。
 その中で口頭発表が優秀賞を受賞することができました。これは参加24校中5校のみに与えられる栄誉です。他の発表も質疑応答したり、助言をいただいたりし、有意義な1日となりました。
    

英語口頭試問

 昨年度まで自分たちが研究した課題研究について、英語による口頭試問を行いました。研究した内容を英語で説明し、質疑応答も英語で行います。他校からALTの先生にも来ていただき、生徒も緊張気味でしたが、しっかりと予習をし取り組んでいました。終わった感想を聞いてみると「楽しかった!」と言っている生徒もいました。
  

SS探究Ⅱ、SSアドバンス探究B 課題研究第1回中間発表会

 SS探究のメインプログラムである課題研究は、1年生の3学期にグループ分けとテーマ設定をすることから始め、2年生のほぼ1年をかけて研究と成果のとりまとめを行います。2年生の1学期は、グループごとに研究計画を立てることが主な活動になります。7月6日(木)に第1回中間発表会を実施し、各班は研究計画とこれまでの進み具合を発表しました。
 発表会には、昨年度課題研究に取り組んだ3年生も参加し、経験者の視点から2年生の発表内容に対して質問やアドバイスを行ってもらいました。
 また、SSアドバンス探究B選択生徒は、本校を卒業生とオンラインで接続し、大学生や大学院生の視点からの意見をもらい、意見交流をすることができました。
 今後、2年生は計画にもとづいていよいよ本格的に研究に取り組みます。2学期末には第2回中間発表会を行う予定です。充実した課題研究になるよう頑張ってください。

    

気候変動に関する高校生国際フォーラム

 台湾科技大が主催する気候変動に関する高校生国際フォーラムに、本校生徒とSSH事業を通じて交流のある文山高級中學の生徒がオンラインで参加しました。このフォーラムには4か国から6校が参加するということもあり、発表や質疑応答も全て英語で行われました。
 参加のきっかけは、文山高級中學が参加を決めていたところに、オンラインミーティングでそのことを聞き、台湾でも被害が深刻な地震をテーマにするという話をしている中で、同じ課題のある日本もぜひ発表したいと申し込み実現しました。
 本校生徒は気候変動によって予想される海面上昇、それに伴う津波災害からの「減災」方法について触れ、日本のおかれている状況について発表し、「Best Intelligence Award」をいただきました。

 

課題研究成果発表会

 伊勢高校SSH事業最大のイベントである、課題研究成果発表会を3月20日に行いました。2年生の課題研究はSS探究のメインプログラムで、1年生の3学期にグループ分けとテーマ設定をすることから始まり、2年生のほぼ1年をかけて研究と成果のとりまとめを行い、3月に成果をポスターにまとめて発表します。今年度も2年生はそれぞれの研究を頑張り、各班の個性あふれる研究発表が行われました。
 成果発表会では1年生も発表を聞き、今後の課題研究に対して具体的なビジョンをもつことができました。また、発表会には、本校SSH事業の運営指導委員の先生にも来校いただきました。
 2年生は、これから研究成果を論文にまとめる活動に入り、課題研究もいよいよ大詰めとなります。よい論文が残せるよう、最後までしっかり頑張ってください。

    

「みえ探究フォーラム2022」に参加しました!

 2月12日(日)に鈴鹿医療科学大学千代崎キャンパスで開催された「みえ探究フォーラム2022」(三重県教育委員会主催)に参加しました。本校からは、校内発表会で評価の高かった課題研究のうち、2グループが口頭発表部門、4グループがポスター発表部門で発表を行いました(参加作品は以下のとおり)。
 口頭発表部門では「変色から見るヒペリシンの特性」、ポスター発表部門では「さみどりベース ~言語の壁は学習の壁ではない~」がそれぞれ最優秀賞を受賞するなど、日頃の活動の成果を発揮することができました。
 また、SSC生物部門の部員が、「生き物が出す不思議な光 ~乾燥ウミホタルを用いた発光観察実験~」というテーマで小学生を対象とした科学体験講座を開講し、こちらも大変盛況でした。

<口頭発表部門参加作品>
・変色から見るヒペリシンの特性(最優秀賞)
・燃料電池の新しい触媒の可能性(優秀賞)
<ポスター発表部門参加作品>
・民間薬へいさくに関する研究(優秀賞)
・麦茶好きによる紅茶好きのための研究(優秀賞)
・疑似魔法で魔法陣つくってみた(優秀賞)
・さみどりベース ~言語の壁は学習の壁ではない~(Mie labより出展)(最優秀賞)

        

国際科学オリンピック強化講座(生物)を開催しました

 1月28日(土)、国際科学オリンピック強化講座(生物)を開催しました。テーマは「アルデヒドデヒドロゲナーゼ2の遺伝子型の推定」で、DNAの抽出、PCR法によるDNAの増幅、電気泳動法による分離の基本的な手法を実際に体験してもらうものでした。「PCR」という用語については、新型コロナウイルス感染症の影響で、知っている人がかなり多いものの、感染の有無を調べるための検査と思っている人も多いようで、今回の講座でその手法を実際に体験することで、正しい理解につなげることができる貴重な体験となりました。
 今年度は本校のほかに四日市南高校と合同で実施し、生徒どうしの交流もはかることができました。
     

地域のPBL学年発表会

 1年生のSS探究Ⅰの時間に行っている「地域のPBL」は、11月の中間発表会以後、学年全体での発表会に向けて、各グループがポスターや発表内容の改善を行ってきました。また、SSアドバンス探究Aでも、2学期後半からPBLの学習を進めてきました。これらの成果をまとめた学年発表会を1月12日に行いました。1年生全員が、それぞれの班ごとに個性的なポスターを作成し、これまでの成果を発表しました。
 次回からは、いよいよSS探究のメインプログラムである課題研究に向けた準備に入ります。課題研究でも、「地域のPBL」の活動を通じて学んだ探究活動の方法を生かして、より高度な探究活動を行っていけることと思います。1年生のみなさん、今後も頑張ってください。
    

SSH第2回国内研修

 本校では最先端の研究を行っている施設等を訪ね、最先端の研究について学ぶとともに、自然科学分野における視野を広げる機会とすることを目的として、毎年夏休みに国内の大学や研究所、博物館等を見学する「国内研修」を実施しています。今年度は夏に実施をしましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により海外研修が中止となったため、2回目の国内研修を実施しました。
 12月26日には、九州大学応用力学研究所を訪問し、3名の先生から「海洋プラスチック汚染」、「気候変動と大気汚染のしくみ」、「高温プラズマ理工学研究センターQUEST」の講義や実習を受けることができました。どれも興味深い講義で、高校では学ぶことができない貴重な経験をすることができました。
 2日目はマリンワールドにおいて、九州の近海・外洋の展示を見学。午後は北九州科学館において、宇宙をテーマにした展示及び体験型施設の見学をしました。
 2日間の研修で得られたことを今後の探究活動や進路決定等に生かしてもらいたいです。
         

冬休み親子科学教室を開催しました

 12月24日(土)、伊勢市内の小学校5年生から6年生とその保護者40組を対象に、冬休み親子科学教室を開催しました。今年度の各部門のテーマは、物理が「ゼンマイカーをつくってみよう」、化学が「使い捨てカイロをつくろう」、生物が「生き物が出す不思議な光」でした。
 SSC(スーパーサイエンスクラブ)の物理、化学、生物部門では、2学期の初め頃からテーマの決定などの準備を行い、今年も各部門ごとに個性あふれる講座を行いました。参加者のみなさんの反応は良好で、小学生のアンケートからは、「よい経験になった」、「動画などで工夫してくれたりして、とても楽しく学ぶことができた」などの感想が寄せられ、このイベントを通じて科学を楽しんでもらえのではないかと思います。企画から当日の講師まですべて行ってくれたSSC部員も、本日の講座を通じて、子どもたちに教えることの難しさを知るとともに、自分たちにも実験の指導ができるという自信をもつことができたようでした。
     

国際科学オリンピック強化講座(化学)を開催しました

12月10日(土)、名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所特任准教授の佐藤綾人先生を講師にお迎えして、国際科学オリンピック強化講座(化学)を開催しました。今年度は「蛍光と発光:分子と光が作る現象を理解する」というテーマのもと、本校生徒のほかに、鈴鹿中等教育学校の生徒も参加し、26名の生徒が熱心に実験に取り組みました。
午前中は蛍光色素フルオレセインやpH指示薬フェノールフタレインの合成を行い、蛍光の観察等を行いました。フルオレセインとフェノールフタレインは分子構造がよく似ているにもかかわらず性質が大きく異なることから、生徒は分子構造と性質の関係について学ぶことができました。
午後からは、発光物質に関する実験を行いました。内容はシュウ酸ジフェニルと過酸化水素が反応することで蛍光染料が発光するもので、サイリウム(ケミカルライト)ペンライトでも使われているものです。生徒は午前中の蛍光物質と比較し、蛍光と発光の違いを学ぶことができました。
その後、アシスタントとして来校していただいた本校卒業生2名から、大学生活や研究についてのお話をしていただきました。生徒は先輩のリアルな学生生活の話を聞き、卒業後の進路についてのイメージを膨らますことができました。

         

課題研究中間発表会

課題研究は本校のSSH事業のメインプログラムのひとつです。生徒は1年生の3学期にグループ分けとテーマ設定を行い、2年生のほぼ1年間で研究を行います。1学期の終わりに研究計画を発表する第1回中間発表会を行い、そこで受けたさまざまな指摘をもとに計画を修正し、夏休みから2学期にかけて研究を行ってきました。そして、12月8日(木)にこれまでの成果をまとめた第2回中間発表会を行いました。
発表会は感染症対策のため、いくつかの教室に分散して行いました。各教室では、2年生がこれまでの研究の成果を発表し、それに対して質疑応答を行いました。SS探究Ⅱ選択者は、すべての研究班がGoogleスライドで発表用のポスターを作成し、プロジェクターで映写しながら発表を行いました。また、SSアドバンス探究B選択者は、自分たちで作成したスライドを映写しながら口頭発表を行いました。1年生も2年生と一緒に発表会に参加し、これから取り組む課題研究へのイメージをつかんでくれたと思います。
今後、2年生は3月に行われる成果発表会(最終発表会)に向けて、追加研究とポスター修正など発表内容の改善に取り組みます。1年間かけた課題研究が充実したものになるよう今後も頑張ってください。