繊維デザイン科1

デザイン、それはモノづくりの原点であり
         より良い生活のための提案である




●学科の特色

p.08_seni_1_kawai_w.png平成3年に学科改編により誕生した繊維デザイン科は、モノづくりの技術がひしめき合う工業高校の中で、それまでの繊維という素材だけに特化した工業専門教育だけでなく「デザイン」すなわち「より良い生活のための提案」という視点からすべてのデザイン領域、つまり視覚伝達デザイン・工業デザイン・空間デザインなど、工業・美術・デザイン、それぞれの専門教員により幅広いデザイン教育を実現しています。
 中でも高校生という年代に必要な学習としてデザイン表現に不可欠な絵画、彫刻など美術・工芸系の分野も普通科高校の美術の授業だけでは学ぶことができないほど幅広い内容をより深く学習することができます。授業の中では作品制作、表現活動を通して物事をより深く見抜く洞察力や思考力、そしてコミュニケーション能力を磨くことを重視し、モノづくりの原点である広い意味での「デザイン能力」を身につけることに重点を置いています。
 卒業年次には3年間の集大成として各自が主体的にテーマを設定し、卒業制作に取り組みます。平成17年度からは松阪市文化財センターギャラリーにて卒業制作展を開催し、その作品群は内外から高い評価を得ています。

●学科目標

p.07_seni_3_tsuchiya_w.png1.繊維デザイン科では3年間の造形活動、表現活動を通じて、発想力、創造力、技術力、表現力、問題解決能力を養い、高い人間力を育み、様々な分野で豊かな感性を発揮することができる人材を育成することを目標としています。
2.色彩についての知識をしっかりと身につけることを目標にカラーコーディネーター検定の合格を目指します。
3.さまざまなデザイン表現に不可欠なレタリング技術を学習し文字表現に必要なバランス感覚や正確な描写力を習得することを目的にレタリング技術検定の合格を目指します。
4.繊維素材の基礎知識を習得することを目的に織物設計検定の合格を目指します。
5.美術大学、芸術大学への進学をめざす人のために実技試験対策に取り組みます。
6.地域などからのデザイン依頼に応えたり各種公募展などに積極的に参加します。

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★卒業生の声

繊維デザイン科(平成19年度卒)
Y.Hさん
名古屋造形大学

「自己」
 松阪工業の美術部には美大進学対策補習があり、私は高校二年生になった時に本格的にデッサンなどの勉強を始めました。今、受験時代を思い返してみると不安になってばかりでしたが、それでも受験勉強はとても充実していた記憶があります。きっと、1人ではなくて同じ目標を持った友達と一緒に制作していたことや、先生に真剣に指導してもらったこと、なにより勉強をする事がすごく楽しいと感じていたからだと思います。
 今、わたしは大学行事の企画運営や、自主制作で他大学の学生と一緒に雑誌作りをしています。でも学生である私がいろんなことを、やりたい!と思っても1人ではなにもできません。何かをしようと思うと、必ず友達と、関わってくれる大人の方がいます。受験も同じだと思います。一生懸命何かに打ち込んでいれば、そんな私たちを支えてくれている誰かがいると思います。
 勉強や部活や趣味とか、今しか出来ないことを思いっきり楽しんで下さい。