H28入学式式辞(全日制)

 満開の桜もはや盛りを過ぎ、山の緑も映え、万物に生気がみなぎる絶好の季節を迎える中、本日ここに、平成28年度 全日制課程の入学式を挙行できますことは、誠に喜びに絶えないところでございます。
 本日はご多忙の中、多くのご来賓の方々のご臨席をたまわりましたことを、高い席からではございますが、こころよりお礼申し上げます。
 さて、ただいま本校全日制に入学された242名のみなさん、ご入学おめでとうございます。在校生と職員一同、今日の日を心よりお待ちしておりました。
 本日の喜びは、みなさんの努力によることは言うまでもありませんが、いつも支えてくれた中学校の先生方の暖かいご指導と、陰ひなたでみなさんをはげましてくださった保護者のみなさんや、周囲の人々のおかげであることを忘れてはいけないと思います。
本校は、大正5年に創立された名賀農学校をその始まりとし、名張高等女学校と統合され、本年度、学校創立百周年を迎えるとともに、諸先輩方のご活躍のおかげで、地元に大変愛され信頼されている県内でも有数の伝統校です。
その百年目に皆さんの名前が刻まれることに誇りと責任を感じて、高校生活を送ってほしいと思います。
そして、秋には創立百周年記念式典がこの体育館で行われます。2年生・3年生の先輩たち、そして我々教職員と一緒に盛り上げていっていただけることを心より期待しています。
 さて、本校での新しい生活に胸をふくらませているみなさんに1つのことばを紹介したいと思います。
皆さん、元アメリカ大リーグ ニューヨーク・ヤンキース選手松井秀喜さんを知っていますか。先日、4月6日のヤンキーズ開幕戦で、始球式を行ったことでも話題になりました。そのことがきっかけで思い出したことばを紹介します。
 彼の母校、石川県星稜高校に松井選手が在学していたときから当時の監督が練習場に掲げていた有名なことばです。 
それは、
  心が変われば行動が変わる。
  行動が変われば習慣が変わる。
  習慣が変われば人格が変わる。
  人格が変われば運命が変わる。
 当時の松井選手も「自分が変われば運命も変えられるんだ」と、毎日毎日、前向きに練習に取り組まれたと聞いています。その結果、日本プロ野球はもとよりアメリカ大リーグでもすばらしい成績を残されました。また、その謙虚で飾らない人間性で、アメリカ大リーグで最も愛された日本人選手は松井選手であったともいわれています。
みなさんも、これからの高校生活、努力しても、すぐには結果がでないかもしれません、決してあきらめずに地道に努力をし続ければ結果は向こうからやってきます。
 また、皆さんには無限の可能性があるのです。自分の能力に自ら限界を作ってしまうと、そこで可能性は止まってしまいます。自分の力を信じて、日々努力して下さい。
そのためには、まず規則正しい生活を送るなど基本的な生活習慣を確立させ、毎日の授業を大切にしてほしいと思います。高校は中学校に比べ、かなり専門性も高く、難しい内容もあります。しかし、将来の夢を実現させる第1歩は基礎基本です。この基礎基本を大切にして、毎日の学習を着実におこない、1つ1つ積み上げていくことが大切です。
ぜひ、明日から、自らの将来について考え、また、伊賀地区をはじめそれぞれの地域に貢献できる人になるため、高い志をもって高校生活を送ってほしいと思います。
皆さんの夢を実現するために、わたしたち教職員は全力でサポートします。 
 保護者のみなさま、お子さまのご入学、まことにおめでとうございます。高校時代は、成長と変化が著しいときです。お子様の努力の様子を、時には温かく、時には毅然として見守っていただきますようお願いいたします。
私たち教職員も、生徒一人ひとりの個性を尊重して、本校の校訓である「自律」「協調」「創造」をもとに、立派な社会人になるための勉学の場を作ってまいります。
しかし、これは学校だけでなく、家庭と地域の三者が協力して行う必要があります。保護者のみなさま、どうか、お子さまの自己実現と、本校のますますの充実と発展のために、ご協力いただきますようお願いいたします。
 最後に、私ども教職員一同は、お預かりするお子さまの高校生活を全力で支援することをお約束して、本日の式辞といたします。




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