H27 全日制修了式式辞

【全日制修了式式辞】

 平成27年度「修了式」にあたり、皆さんにお話をしたいと思います。
3月末で、平成27年度が終了します。去る3月1日には3年生が無事本校を巣立って行きました。そして、皆さんは4月から新たな学年となりますが、この1年を振り返って、次の学年へ心構えをしっかり持ってほしいと思います。
さて、本年度は、「挨拶をする」、「服装を正す」、「時間を守る」に加え、「授業を大切にする」という目標を立て、その実践について皆さんに何度も伝えました。皆さんはそれを実現できましたか。1年間の節目として振り返り、評価できること、反省するところをまとめて、次年度に生かしてください。
さて、本年度の締めくくりにあたり、さきほどの目標である「挨拶」も含めて、皆さんが他の人に発する「ことば」ついてお話ししたいと思います。
私たちは毎日の生活の中で、他人からのことばによって勇気づけられたり、感動したり、幸せな持ちになります。逆に、がっかりしたり、嫌な気持ちにったりすることもあります。ことばが人に与える影響はとても大きいものです。
朝、笑顔で友人や先生から「おはよう」と挨拶されるととても嬉しい気持ちになると思います。反対に、こちらから「おはよう」と声をかけても、何の返事もなく通り過ぎてしまわれたら本当にがっかりして悲しい気持ちになります。
また、皆さんが嬉しいとか幸せだと感じる時はどんな時でしょうか。例えば自分が相手にしてあげたことで「ありがとう」と感謝された時や、自分が他の人に評価されたとき、ほめられたときにはきっと嬉しくて、元気が出て、もっと頑張ろうという気持ちになるはずです。逆に、落ち込んだり、情けなくなったり、嫌な気持ちになるのは、人に気持ちが分かってもらえなかったとき、きつく叱られたとき、プライドを傷つけられるようなことばを受けた時ではないでしょうか。ことばによって人は元気にもなれば悲しくなったり落ち込んだりします。 ぜひ、ことばを大事にしてください。
このことに関連しますが、私の好きな四字熟語に「一期一会」があります。「一期一会」とは、茶道に由来する日本のことわざで「あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう」、さらに「もしかしたらこの人と二度と会えないかもしれないという覚悟で人には接しましょう」という意味の言葉です。また、「情けは人のためならず」ということばがあります。人に情けをかける、すなわち親切にすれば巡り巡って自分にその恩恵がもたらされると意味です。他の人に接する時に発することば一つで、自分自身をも成長させることができるのです。
最後に、昨年度の修了式にもいいましたが、新年度に向け、皆さんに2つのことを提案します。
1つめは 、本年度中の身の回りを整理した上で、新年度開始に向け計画や目標を立てることです。それはぜひ紙に書いて机等に貼ってください。また、自宅で勉強する環境も今のうちに整え、すっきり新年度を迎えましょう。
2つめは、明日からの「春季休業」を有効に活用することです。本年度の復習や課題に取り組むこともいいでしょう。部活動により真剣に取り組むこともいいでしょう。ふだん読めなかった本をこの機会にしっかり読むこともいいでしょう。
 最後に、来年度、本校は学校創立百周年です、皆さんには11月に本校体育館で開催される「記念式典」を始め様々な場面で活躍してもらう予定です。
 さあ、いよいよ明日から春季休業です。生徒の皆さん、この期間が充実したものになるよう学習や部活動に頑張るとともに、自己の「安全」と「健康」に十分気をつけてください。
 それでは、4月の始業式には皆さん全員の元気な姿を見せてください。
 以上で平成27年度修了式の式辞とします。




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