高校入学案内
2.県立高等学校の概要
(1)県立高等学校の設置状況 令和7年度入学生分
令和7年4月に入学できる県立高等学校は56校(校舎1校を含む)あります。
高等学校は、学習形態(学習時間、学習方法など)の違いによって、全日制課程、定時制課程、通信制課程に分けられます。
課程 | 普通科を設置する学校 | 職業学科を設置する学校 | 総合学科を設置する学校 | その他の学科を設置する学校 | |||||||
農業 | 工業 | 商業 | 水産 | 家庭 | 看護 | 情報 | 福祉 | ||||
全日制課程 | 30 | 5 | 8 | 7 | 1 | 6 | 1 | 1 | 3 | 8 | 8 |
定時制課程 | 9 | 2 | 1 | 1 | |||||||
通信制課程 | 2 |
●全日制課程
中学校と同じように昼間の時間帯に授業を行う課程です。週当たりの授業時数は特別活動を含めて30単位時間(1単位時間は50分)、年間35週行うことを標準としています。
●定時制課程
夜間その他特別の時間帯に授業を行う課程です。また、午前から夜間にいたるまで常時科目を開設する多部制の定時制課程もあります。
現在、定時制課程には、独立校2校、通信制との併置校1校、全日制との併置校8校があります。その多くは普通科を設置しています。職業に関する学科としては、四日市工業(機械交通工学科・住システム工学科)、北星(情報ビジネス科)、伊勢まなび(ものづくり工学科)があります。
また、昼間部を設置している学校としては、全国初の公立定時制総合学科の、みえ夢学園高等学校、及び単位制を導入し昼夜にまたがって学習できる北星高等学校と伊勢まなび高等学校があります。
●通信制課程
毎日通学して授業を受けることのできない人のために、通信指導によって学習できる課程です。
現在、北星高等学校と松阪高等学校の2校に設置されています。
学習方法は、毎月2回実施されるスクーリング(面接指導)と各自が教科書、学習書などで勉強し、レポートを作成して学校に郵送するというものです。
(2)学科とコース 令和7年度入学生分
高等学校には、中学校教育の基礎の上にさらに幅広い教養を身につけることをねらいとする普通科と、それぞれの学科の専門に関する知識・技術を身につけることをねらいとする専門学科、両者の性格を兼ね備え、自らの希望に応じて幅広く学習できる総合学科があります。
専門学科のうち、職業に関する専門的な知識・技術を身につけることをねらいとする学科を、職業学科ということがあります。職業学科には、専門分野によって、さらに小学科が設定されています。
学科をさらにいくつかの専門分野に分け、それぞれの分野の学習がより深くできるように、関連する専門科目を多く設定している場合、コース制といいます。
学科の種類と特色についてまとめた表を次に掲載してありますから、参考にしてください。
学科の種類 | 学科の特色 | 各校での名称 | |||
普通科 | 普通科の特色は、学習の中心が普通教科に置かれていることです。教科としては、国語、地理歴史、公民、数学、理科、保健体育、芸術、外国語、家庭、情報等があります。中学校教育の基礎の上に、さらに幅広い一般的な教養を身につけます。 | 普通 | |||
学際領域に関する学科 | 普通科のベースとなる教育学習に加えて、総合的な探究の時間を中心に、特定の学問分野だけでは対応できない現代的な諸課題(環境問題、貧困対策など)に対し、複合的な学問分野の視点から課題の解決を目指して取り組みます。 | 探究、学際探究 | |||
専門学科 | 職業学科 | 農業に関する学科 | 農業、林業、環境、食品等の各分野における関連産業で活躍できる人の養成をめざしており、それぞれの専門的知識や技術を身につけます。また、専門性を活かした大学等への進学についても対応しています。 | 農業科学、生物資源、生物生産、生産科学、生産経済、食品科学、フードシステム、環境造園、環境創造、環境情報、環境土木 | |
工業に関する学科 | 工業の各分野で技術技能者として活躍できる人の養成をめざしており、FAシステム、CAD/CAMシステム、コンピュータ、住宅建築、測量、バイオテクノロジーなど、工業に関する専門的知識や技術を身につけます。また、専門性を活かした大学等への進学についても対応しています。 | 機械、電子機械、自動車、電気、電気工学、電子、電子工学、工業化学、化学工学、建築、都市工学、材料技術、繊維デザイン、ものづくり工学、設備システム、システム工学、物質工学、建設工学、機械交通工学、住システム工学、建築デザイン | |||
商業に関する学科 | 商業の各分野に関する基礎的・基本的な学習として、マーケティング分野、マネジメント分野、会計分野、ビジネス情報分野に関する知識と技術を学び、ビジネスへの理解を深め、実践力を身につけます。また、専門性を活かした大学等への進学も対応しています。 | 商業、情報処理、情報ビジネス、ビジネス、情報システム、国際、情報コミュニケーション、経営、情報マネジメント、総合ビジネス、国際ビジネス | |||
水産に関する学科 | 船舶職員や水産関連技術者など水産関連産業に従事する人の養成をめざしており、漁業、水産物養殖、水産物加工、漁船機関に関する専門的知識や技術を身につけます。海洋スポーツや潜水の知識技術についても学びます。 | 海洋・機関、水産資源 | |||
家庭に関する学科 | 家庭に関する基礎的・基本的な知識や技術を学び、生活関連産業などに従事するために、食物、被服、保育、福祉等についての専門的な知識や技術を学びます。 | 生活文化、総合生活、食物調理、生活教養、生活創造、生活デザイン | |||
看護に関する学科 | 病院などで看護の仕事に従事する人の養成をめざしており、看護に関する専門的知識や技術を学びます。 | 衛生看護 | |||
情報に関する学科 | これからの情報化社会を支える人材育成のため、ネットワークシステムの構築や保守・管理・マルチメディア技術を創造的かつ実践的に活用できる知識や技術を身につけます。 | システムメディア | |||
福祉に関する学科 | 福祉の現場で活躍できる人の養成をめざしており、基礎介護技術や社会福祉制度などの福祉に関する専門的な知識や技術を身につけます。 | 福祉、ふくし、ヒューマンサービス | |||
その他の学科 | 理数に関する学科 | 理科や数学に関する科目をより深く学習し、ものごとを科学的に探究する能力を養います。 | 理数 | ||
体育に関する学科 | 体育・スポーツに興味や関心のある生徒が専門的な知識・理解を深め、より高度な運動技能を習得できるよう学びます。そして、体育・スポーツの振興発展に寄与する資質や能力を養います。 | 体育 | |||
英語に関する学科 | 「エッセイライティング」「ディベート・ディスカッション」の教科「英語」に属する各専門科目を学習し、英語の「聞く」「話す」力を高めるとともに、異文化についても理解を深めます。 | 英語コミュニケーション | |||
国際に関する学科 | ICT機器の活用や外国語指導助手(ALT)との授業、留学生の交換などにより英語の力を伸ばし、大学・短大進学をめざします。 | 国際科学、国際探究 | |||
応用デザインに関する学科 | 基本的な造形・デザインおよびコンピュータの基礎を学びます。また専門的なものとして、ビジュアルデザイン、コンピュータグラフィックス、服飾デザイン等の学習を行ないます。 | 応用デザイン | |||
総合学科 | 自分の希望する道を自らの意志で選択して学習します。専門学科や普通科などのように定められたレールの上を進むという従来の学科とは異なり、将来大学等に進学したい人も就職をめざしている人も自分の得意な科目や進路希望に合った科目を選択して学習します。また、将来の進路を決めかねている人も、生き方や進路についての学習をしながら自分の進路を決めていくことができます。 |
※専門学科についても、大学、短大等への進学の対応をしています。詳しくは各校のウェブページ等で確認してください。