10月16日(水)、2年生で行う総合的な探究の時間で白山高校生が利用する「名松線」に関して研究をしているグループのうち4名が、名松線の終着駅である伊勢奥津駅周辺のフィールドワークを行いました。
今回の研究テーマは伊勢奥津駅にある「給水塔」です。名松線に蒸気機関車が走っていた約90年前当時の様子を伝えてくれる貴重な資料で、観光スポットとしても大変人気があります。2年生4名は給水塔付近の散策後、伊勢奥津駅「かわせみ庵」を訪問し、「名松線を元気にする会」の会員の皆さまや、津市役所美杉総合支所の職員の方と座談会を行いました。座談会では給水塔の歴史やその歴史的・文化的価値、観光資源としての可能性について話し合いました。本校生徒も積極的に質問する姿が印象的でした。
給水塔を含め、名松線沿線地域の更なる活性化に向けて高校生ができることは何か考える良い機会となったと思います。これからの皆さんの研究に期待ですね!





本校生徒によるレポート
奥津駅給水塔は中にフロートが入っていて、上がれば上がるほど多くて逆に下げれば下がるほど少なくなる構造であったそうです。
管理方法としては、下草刈りが基本で、塗り直しは今はしてないそうです。給水塔の屋根については、穴が空いたら埋めたり、屋根が傷んできたら風で飛ばされないように入れ替えをするそうです。建設当初は屋根だけあればいいと思っていたそうです。
国登録有形文化財に登録されることで、給水塔を見に来る人が増えて、名松線を利用する人が増えればうれしいとのことでした。
1965年に名松線から蒸気機関車が消え、給水塔も使用されなくなりました。給水塔建設当時の給水塔が分かる資料が残っておらず、当時の様子を知る近所の人々から、どんな色だったのか、話を聞かせてもらました。
2年 首藤 陸人