工業化学科

地球の未来と私たちの明日を創る人を育てます


工業化学科について

明治35年、松阪工業高校は日本で初めての応用化学専攻の工業学校として発足しました。広範な現代化学工業をはじめ、あらゆる産業界の化学関連分野において、主に分析・試験・研究・開発の部門や生産の業務に携わる有為な技術者の育成を目標としています。


学科の特色

私たちの身の回りは様々な「もの」であふれています。食品・衣類・洗剤・燃料などの生活必需品から装飾品・娯楽品・嗜好品などに至るまで、「もの」は私たちが豊かな生活を送るために必要不可欠です。そのような「もの」を生み出すための原点となる「素材」を扱うのが工業化学です。一方で、世界各地で環境破壊による様々な問題が起こっています。素材の安全性に配慮しながら、技術開発を進めるだけではなく、環境に対する影響についても考えていかなくてはなりません。工業化学科では、「ものづくり」に必要な化学的知識を身につけたり将来に役立つ資格を取得したりするだけでなく、環境問題の改善に関する知識理解を深めていくことができます。


学科の目標

化学の基礎を中心に学習するとともに、化学工業分野で働くために必要な製造技術・化学分析の技術・環境を守るために、教科書だけでなく実習を通して学習します。また、危険物取扱者等の職業資格を取得し、製造業に携わる者としての技術とセンスを身につけ、将来産業界で活躍できる人材の育成を目指します。
1. 化学工業分野における現場の即戦力として活躍できる、実際的な化学技術・技能を身につけた人材を育成します。
2. 化学を基礎にした、環境に関わる保全技術・技能を身につけて実践できる人材を育成します。
3. 化学工業のみにとどまらず、さまざまな製造業の分野で活躍できる基礎的な技術・技能を身につけた応用力のある人材を育成します。

三年間の学習

1年次:化学の出会いと資格取得

化学の基礎的な学習と、化学分析実習・ヤシ油セッケン製造実習・パソコン実習等により、基礎的な知識・技術を身につけます。また、危険物取扱者をはじめ、製造業に携わる者として必要な各種資格取得に取り組みます。

2年次:化学を深めセンスを磨く

化学工業に関わる専門的な学習と実習を通して化学の理解を深め、技術・技能の習熟を目指すとともに、地球環境化学を学ぶことで化学と環境の関わりについて学びます。

3年次:実践力と応用力を高める

化学工業の製造に関わる実務的な技術や技能を中心に習得します。化学プラントの運転・管理や実践的な分析化学実習を通して、製造現場で必要な応用力を高めます。課題研究では、工業に関する課題を設定し、その課題の解決を図るために1年間を通して研究します。3学期には課題研究発表会を行い、研究内容や成果物の発表を行います。

工業化学化PR動画

ただいま 工業化学化PR動画をyoutubeにアップしています。よろしければご覧下さい。
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資格取得

危険物取扱者(乙種全類)/2級ボイラー技士/情報技術検定/計算技術検定/毒物劇物取扱責任者 など

卒業後の進路
主な就職先

JSR/KHネオケム/ヴァーレ・ジャパン/オクトス/コスモ石油/シンフォニアテクノロジー/セントラル硝子/トライス/ニプロファーマ/伊勢村田製作所/井村屋/丸善石油化学/健栄製薬/三重環境保全事業団/三菱ケミカル/昭和四日市石油/中央発條/辻製油/東ソー/東レ/美和ロック/豊田自動織機/万協製薬/明成化学/など

主な進学先

愛知工業大学/国士舘大学/中部大学/鈴鹿医療科学大学/三重短期大学 ほか
その他 専門学校多数

  
三重県立松阪工業高等学校
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