三重県立盲学校

2 グループ別研修について B・点字グループ

第1回 点字の表記について (2001年に改正された新しい表記をふまえた研修)

第2回 乳幼児・学齢期の点字導入

 子どもの点字の導入において、物を触ることへの興味や上下左右などの方向の概念はとても重要である。そこで乳幼児期の点字の導入としてポイントになることを確認した。

第3回 手で見る絵本作り

 実際に触りながら、ぬいぐるみなど立体的に表現された物とカードなど平面的に表現された物との分かりやすさの違いを確認した。また視覚的に分かりやすい絵や点図などは、必ずしも触覚的にみて分かりやすい物ではなく、分かりやすい物にするためには、工夫が必要であることも確認した。

1. 絵本作りのポイント

 墨字で多色になりすぎるのは分かりにくいのと同様に、素材が重ならないようにする。必要なことが引き立つように、子どもの年齢や経験に合わせて単純化・省略化を考える。単に立体化すればいいというものではなく、実物に触れたり遊んだりする経験が必要である。また、場面毎に視点が変わると、子どもが戸惑うかもしれない。

2. 絵本の利用の仕方

 作り手が楽しくないといけない。手作りの良さは、仕上げてからその子どもに合わせての付け加えたりとったりして改良することができるという点がある。円や四角といった形の弁別、物の数、上下、左右などの学習にも役立たせることができる。

第4回 中途視覚障害者の点字の導入について

 中途視覚障害のほとんどの人の場合は、両手読みは難しい。推測読みを有効にしながら、利き手で一文字ずつ6点を上・真ん中・下というように確認しながら指先を真横にずらして読む。

 そこでアイマスクをして、名古屋リハビリセンター方式で触読体験やL字点字の紹介をした。

 ひとつの文字としての点字の表記やその指導方法に関してだけでなく、視覚障害児・者が触覚によってどのように情報を得ていけばよいか、さらに研修を深めることとした。

第5回 点字表記に関する例題を実習

 手紙文、例会の案内など、日にち、時間など数字や英語を含んだ例文の点訳。



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