平成27年度卒業式 校長式辞

平成27年度 卒業証書授与式 式辞

 今朝の青山峠は、山々の木々に昨日降りました雪が覆い、朝日を反射し、きらきらと輝きとてもきれいでした。まるで、本日の卒業生を祝福しているように感じました。
 本日 弥生朔日、平成27年度 本校 全日制 卒業証書授与式を、ご来賓のみなさま、並びに保護者のみなさまをお迎えする中で、このように盛大かつ厳粛に挙行できますことは、卒業生はもとより、在校生、教職員にとっても大きな喜びであり、みなさま方に心よりお礼を申し上げます。
 さて、先ほど卒業証書を授与しました175名のみなさん、ご卒業おめでとうございます。皆さんの3年間の努力と研鑽を心からたたえ、在校生と職員一同、心からお祝いを申し上げます。
 また、本日の喜びは、みなさんの努力によることは言うまでもありませんが、この日まで、陰ひなたでみなさんをそっと優しくはげましてくださった保護者や、周囲の皆様方のおかげであることを忘れてはいけないと思います。
 一方、私自身は、もうこれから、朝の登校時や休み時間に皆さんとあいさつを交わすこともないのかと思うと、一抹の寂しさを感じています。
 さて、皆さんは、自律、協調、創造という校訓のもと、それぞれが目標を持ち、三年間、学業、学校行事、部活動などを全力でやり抜き、充実した高校生活を送ってきました。そして今、本校での高校生活を終え、新しい生活へ向けてスタートしようとしています。
 みなさんは、これから伊賀地域をはじめとする地域を支えていく人材として大いに期待されています。
 そのようなことから、これから新しい生活を送る皆さんに大切なことは、自分がどこの学校や企業に入ったのか ではなく、そこでどんな夢や目標を持ち、何をするか、何をしているかということです。十年後さらには二十年後をイメージし、未来に向けて一歩一歩着実に歩んでいただきたいと思います。
 本校は、来年度、大きな節目となる学校創立百周年を迎えます。数多くの先輩と私たち教職員は、皆さんの活躍を期待しつつ、いつでもどこでも皆さんを見守り応援しています。自信をもって歩んでください。
 ここで、卒業される皆さんに1つのことをお話しして、はなむけの言葉といたします。
 本年度を振り返ってみるとなんといっても一番の話題は、9月19日、ラグビーワールドカップのイングランド大会で日本代表は、優勝経験が2回ある南アフリカと対戦して、34対32で歴史的な勝利を収めたことです。日本代表にとって、ワールドカップでの勝利は1991年大会のジンバブエ戦以来、実に24年ぶりだそうです。しかも相手は桁違いに強い南アフリカ、大相撲に例えると大金星で、日本はもとより世界中が賞賛しました。この勝利の立役者は、選手はもちろんですが、ヘッドコーチであるエディー・ジョーンズさんの存在が大きいといわれています。
 彼は日本人が一般的に自分の持ち味に気づかなかったり、自分の長所を前向きに評価したがらない傾向があると分析し、選手ができないことをできるようにしていくことも大切ですが、選手自身が自らの能力を肯定的に評価し、できることをいかに最大限に活かせるかを考えさせ、それを伸ばすことに奔走したそうです。そうすることで、さらに自分への肯定感も得られると考えたそうです。これからの皆さんの人生、いつも順風満帆に進むとは限りません。苦難に出会ったとき、ひるむことなく自らが信じたことを前向きに実践してください。必ず道は開かれると思います。 
 結びになりましたが、本日ご臨席いただきましたご来賓の皆様、保護者の皆様に心より感謝申し上げます。
 今後とも、本校卒業生の輝ける未来を温かく見守り、支え続けていただきますよう、よろしくお願いいたします。
 以上をもちまして、式辞といたします。
 




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