逆手塾

6月11日(土)、自然と人間が共存する里山モデルを提唱している和田芳治さんが主催する逆手塾が三重県の多気町で開かれました。SBPの生徒が、相可高校生産経済科の生徒とともに、逆手塾の司会、運営スタッフおよび地元発表で参加しました。逆手塾には全国で地域活性化に取り組む100名を超える方々が集まりました。

和田会長の「参加者をお客さんにしない」という挨拶に始まり、高校生レストランを統括する相可高校の村林先生と生徒のミニ講演がありました。伊勢志摩サミットの配偶者プログラムで高校生が料理を出すことになった裏話を聞くことができました。
また、「道の駅」を発案・命名した熊本大学名誉教授の徳野貞雄さんは、今の熊本について、テレビでは報道されない日常の被災の実態、自分が被災を受けながらも人を助ける人=志民を育てたいという強い思いをお話しになりました。

次に、6次産業化のモデルで有名なぶどうの樹の代表取締役の小役丸秀一さんの特別講演がありました。もともとブドウ農園を経営していたが、ニュージーランドの方々が来たときに、ぶどう園でBBQをしたことがヒントになって、地産地消のビュッフェ形式のレストランが作られることになったそうです。それは「献立から食材を考える」のではなく、「今ある食材から献立を考える」という料理界の革命を引き起こしたとも言われています。

さらに、NHKエグゼクティブプロデューサーの井上恭介さんから、今世界で最先端のこと、逆手塾で学べることの大切さについて、高校生に向けてメッセージをいただきました。今、その意味が分からなくても、成長していったときに分かることがたくさんあるとおっしゃっていました。
地元発表では、相可高校の2つの発表に加え、SBPの発表がありました。堂々とした発表で、たくさんの方々から熱いエールをいただいたすばらしいプレゼンでした。

この日の会の終わりには、藻谷浩介さんからこれからの日本を考えるための高校生向けの講演がありました。

全国各地で様々な取り組みをされている“本気のおとなたち”との出会いが、SBPの生徒たちにとって大きな刺激となったようでした。