トノサマバッタの相変異

 皆さんは、トノサマバッタの「相変異」についてご存知ですか?
 トノサマバッタには「孤独相」と「群生相」という二つの状態があり、どちらの状態であるかによって形態や行動が変化します。この状態が変化することを相変異と言います。

・孤独相:後脚が長く前翅が短い。単独生活を好み移動力が小さい。緑色。
     →個体群密度が低い環境で育った個体が変化する。
・群生相:後脚が短く前翅が長い。集団生活を好み移動力が大きい。茶色。
     →個体群密度が高い環境で育った個体が変化する。

 群生相の個体が増えてエサが不足すると、新たな生息地を求めて集団で大移動を始めます(飛蝗)。この時移動する先々で農作物を食べ尽くしてしまい、深刻な食糧被害を引き起こすため、古来より「蝗害」と呼ばれ恐れられてきました。蝗害は、現代においても様々な国で発生しています。この相変異のメカニズムを明らかにし、蝗害による被害を軽減するための一助になりたいと考え、私たちは研究を始めました。
 このページでは、研究の進捗状況をご報告していきたいと思います。

進捗状況

2021年06月27日
ふ化しません…。
2020年10月29日
産卵しました!
2020年09月29日
トノサマバッタ採集④
2020年09月23日
終齢幼虫(茶)、脱皮!
2020年09月22日
トノサマバッタ採集③
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