身近な災害の歴史 ~防災授業③~

9月28日(月)、1年生(12期生)の総合的な学習の時間で防災について学ぶ授業の3回目が行われました。今回は、南伊勢町船越にある龍泉寺に建てられた地震碑を訪れました。

龍泉寺に向かう道中には、安政大地震(1854年)に伴う津波石が存在します。船越の区長さんから、なぜここに津波石があるのかについて説明していただきました。

龍泉寺には、検梗谷 太郎(けんぎょうや たろう)の顕彰碑と墓碑があります。1611年の慶長三陸地震で、津波が南伊勢町を襲いました。その津波被害によって飢饉に苦しめられた村人を救うために、検梗谷太郎さんと妻のきくさんが、命を賭して田丸城主に直訴したことがこの顕彰碑には書かれています。

また、道路には「都市部官民境界基本多角点」が点在しています。これは、南海トラフ巨大地震が起こったときに、その前後で地殻変動(南伊勢町では沈降すると言われている)がどれだけ起こったかを調べるベンチマークだそうです。これらの位置を地図に落とし込みながら、学校へ戻ってきました。