岩手県立大槌高校、富山県立小矢部園芸高校との交流

3月12日(土)、岩手県立大槌高校と富山県立小矢部園芸高校、そして南伊勢高校南勢校舎の3校交流会を実施しました。この交流会では、全国にある各地域が抱える問題を解決するために、高校生が地域と積極的に関わる様々な取組の実践発表と意見交流を行いました。大槌町からは大槌高校の生徒5名、小矢部市からは、小矢部園芸高校の生徒4名、また、各市町で活躍されている大人の方々も参加しました。本校からはSBPの生徒6名が参加しました。

大槌高校は、東日本大震災後、町づくりに高校生が関わっています。震災により公民館等が流され、人と人とのつながりが弱くなってきた中で、地域の人が集まり、夢を語り合うような「コミュニティガーデン」というコミュニティスペースをつくったり、町内のいくつかの地点にカメラを設置し、時間ごとに復興がどのように進んでいるかを調べる「定点観測」など、千葉大学や神戸大学と連携しながら行っています。また、たくさんの地域の高校との交流も行っています。
小矢部園芸高校は、全国でも珍しい、園芸について学べる定時制高校です。野菜系列、草花系列、造園系列という3つのコースに分かれて、学校内にあるバイオ棟など特別な施設で農業について専門的に深く学習しています。また、小矢部市にある、昨年オープンした三井アウトレットパーク北陸小矢部の敷地内の2ヶ所の花壇にマツバギクを植える活動を小矢部園芸高校の生徒が行っています。

3校の取組発表のあとそれぞれの活動への質問や活動を始めたきっかけや苦労したことなど意見交流をしました。また、夕食会では、SBPの生徒の発案による方言クイズや、南伊勢町の特産物をかけたビンゴ大会なども行い、大いに盛り上がり、親睦を深めました。
遠く離れた高校生どうしが、地域を担う人材として、「人と地域をつなぐ『点』」から、「人と人とをつなぐ『線』」になります。また、それぞれが活動を続けることで『点』が『円』になり、継続した交流で『線』が『面』になることで、高校生一人ひとりがその地域や日本を支える力になるように力を尽くしていきます。