PTA寄稿 スポーツと食事2 いつ効果が出るの?
(2013.2.10/9:08公開)
[編集者]
日本野菜ソムリエ協会が主催する、ジュニア・アスリートフードマイスターの資格をお持ちのPTA役員の方からの、2回目の寄稿です。
[寄稿者]
日常の「健康的な食事」と「アスリートの食事」は、様々な栄養素や食材・調理法を取り入れてバランスよく食べることは共通していますが、栄養密度については違いがあります。
アスリートの食事は、「体調を崩さない」ことが何より重要で、そのためにバランスのよい食事内容にします。
さらに、競技・タイミング・年齢等により食事内容の特徴は異なります。
私たちの体のすべての細胞が入れ替わるのに、10年かかると言われています。
毎日少しずつ細胞が入れ替わっていて、胃粘膜は3~4日(胃粘膜の部位により違う)、皮膚は28日サイクル、筋肉は2~3ヶ月、骨は2~3年といわれています。
今すぐ食事を見直して、バランスをよくしても、効果が出るのに時間がかかるということを忘れないでください。(毎日の積み重ねが大事です。)
続いて、「食」を間違えたときのリスク例を挙げます。
食事時間が短い、手軽な食品で済ませる、食事抜き、清涼飲料水の飲みすぎ
↓
偏った食事
↓
栄養不足
↓
疲労回復の遅れ
↓
食欲不振、関節の痛み、筋肉のけいれん、集中力低下、けがをしやすい
↓
パフォーマンスの低下
となります。
では、バランスのよい食事とは、いったいどういうものでしょうか。
下図は、簡単な「食事バランスガイド」です。
主食 : ごはん、パン、麺類
副菜 : サラダ、海草類、煮物
主菜 : タンパク質を多く含む肉・魚・卵・大豆製品、乳製品、果物
このうち、主食、主菜、副食は1回の食事に必ず入っていること、乳製品、果物は1日のうちにとれていることが大切です。
次回は、競技別の食事の考え方です。
ジュニア・アスリートフードマイスター M.E
[写真は、校内マラソン大会にて、ゴール後の生徒に提供する「ぜんざい」の餅]
(2011.2.9撮影)