インターンシップ05　保育園

　（2013.1.30／20:32公開）

 

　本校前を流れる名張川を渡った所にある保育園に、女子生徒1名がお世話になっています。

 

　1～5歳児を保育する、公立の保育所です。
　本校の研修生Ｍさんは、3才児のクラスを担当させてもらっていました。
　執筆者が訪問した時間帯は、3才児は午睡（お昼寝）の時間でしたので、Ｍさんは屋外で4才児や5才児の遊び相手をしていました。

 

●Ｍさんのコメント（抜粋）。
「昨日（研修初日）は、子どもたちと上手くスキンシップがとれませんでしたが、昨日の午後から少しずつできるようになり、今日はもう全く大丈夫です。」
「中学生の時に市内の他の保育施設にインターンシップに行かせてもらいましたが、その時は2才児の担当でした。今回の3才児とは、年が一つしか違わないのに、トイレや言葉遣いなど大きな違いがあります。」
「3才児と4才児も、かなり違います。3才児は自分のことで精一杯で、思ったことをすぐ行動に移します。4才児になると、話したらわかる部分が増えるのと、怒られるかどうかを推し量りながら先生に合わせてくるようになります。」

 

　Ｍさんは、将来の進路も見据えて、意欲的に研修に臨んでいる様子でした。
　執筆者が取材している最中にも、Ｍさんの手を引こうとする4~5才児が散見していました。
　子どもたちから見れば、研修中の高校生も「先生」です。

 

　所長様には、この業界に興味を持っている高校生に対して、次のようなコメントを頂きました。
「この業界は、目に見える仕事と、目に見えない仕事があります。また自宅に持ち帰る仕事も多いです。『明日、子どもたちに何を教えるか』の準備をしないと、次の日に子どもたちに向き合えません。単に『子どもが好き』だけでは、とても務まらない仕事です。」

 

　名張市立大屋戸保育所の所長様はじめスタッフの皆さまのご厚情に、感謝しています。
　明日もよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

［写真は、名張市大屋戸の名張市立大屋戸保育所にて］
（2013.1.30／14:15～14:21撮影）
※藤色の帽子が4才児、オレンジ色の帽子が5才児。

 

　以下に、所長様から教えて頂いた、関連資料を列記します。

 

　名張市には、15の保育園、6つの幼稚園がある。
　15の保育園の内訳は、公立4、私立10、公設民営1。
　5つの幼稚園の内訳は、公立2、私立4。
　（面倒を見てもらう時間が短い）幼稚園は、概して定員割れしている。
　保育園は、「待機児童」が問題化しているように、常に定員があふれている。

 

　大屋戸保育所の保育時間は、8～18時。10時間保育。
　名張市内には、7～20時の13時間保育をしている施設もある。

 

　名張市では、「幼稚園教諭」「保育士」の両方の免許状を取得していないと、市立保育園＆幼稚園には採用されない。

 

　名張市の基準では、「0歳児」は3人に一人の先生がつき、「1歳児」は4人に一人、「2才児」は6人に一人、「3才児」は20人に一人、「4～5才児」は30人に一人の先生がつくことになっている。

 

　以上です。