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四日市南高等学校 校長 西川 俊朗

<登城ヶ丘に立ち、百済観音のまなざしと詩を想う 〜 問いかけは未来へ>
本校ウェブページをご覧いただき、ありがとうございます。
今朝も、日永岡山の「登城ヶ丘( とじょうがおか )」という高台にある本校から四方を眺めますと、伊勢湾の光がきらめき、遠く鈴鹿の山々が静かに連なります。 その風景は、まるで時の流れを超えて、私たちに語りかけてくるようです。
先日、奈良国立博物館開館130年記念特別展「超 国宝 ―祈りのかがやき―」にて、観音菩薩立像(百済観音、法隆寺蔵)を拝観いたしました。飛鳥時代に彫られたとされるこの像には、静かに、かつ確かに、千年を超え、私たちの心に訴え続けているメッセージがあるように感じました。
そのたたずまいは、異文化の交差点に立ち、時代を超えて受け継ぐ「祈りのかたち」であり、まさに私たちにとっての学びの象徴でもあると思います。
故谷川俊太郎様が本校の校歌にお書きいただいた一節、
「心にひめた問いかけは 限りない未来をめざす」
百済観音のまなざしと響き合い、登城ヶ丘で学ぶ若人たちの胸に、静かに灯り続けてほしいフレーズではないでしょうか。
本校では、高等教育機関、企業、地域、同窓会の皆様と連携させていただきながら、主体的・対話的で深い学びをとおして、若人たちが「問い」を抱き、その先の「未来」を描く力を育んでいくことを目指したいと考えております。
ここ四日市という地域と世界をつなぐ歩みは、まさに校歌にある「ひたむきに若さを生きる」旅路と言えましょう。
本校の目指す姿は、「高い志と豊かな人間性を育むとともに、一人ひとりの可能性を引き出し、自己実現と進路実現を図る学校」です。
各学年普通科8学級のうち、特に難関大学等進学を目標に学習に取り組む数理科学コースを2学級設置しています。
教職員は授業の充実に力を入れ、個別面談や課外授業等に取り組むことにより、一人ひとりの進路実現・自己実現を図り、着実に実績をあげています。また、これからの社会を生き抜くために必要なコミュニケーション力や豊かな人間性を育むため、充実したキャリア教育プログラムを進めています。国の大学入試改革にも、いち早く対応しています。
部活動も多彩であり、25の運動部・文化部があり、学習との両立を目指し、工夫した活動を行っています。
文化祭(南高祭)、体育祭、クラスマッチなどの学校行事も盛んで、生徒が主体となり、かけがえのない高校生活を有意義なものにしています。
これからも、登城ヶ丘から始まる物語を、共に紡いでまいりましょう。
令和7年春、佳き日に