平成26年度 全日制入学式式辞

 桜も満開となり、野にも山にも春の訪れを感じる絶好の季節となりました本日、平成26年度全日制課程の入学式を挙行することになりました。

 

 本日はご多忙の中、三重県議会議員 北川裕之 さま、名張市教育委員会委員 瀧永義樹 さまをはじめ多くのご来賓の方々のご臨席をたまわりましたことを、高い席からではございますが、こころよりお礼申し上げます。

 

 さて、ただいま本校全日制に入学された200名のみなさん、ご入学おめでとうございます。在校生と職員一同、今日の日を心よりお待ちしておりました。

 本日の喜びは、みなさんの努力によることは言うまでもありませんが、いつも支えてくれた中学校の先生方の暖かいご指導と、陰ひなたでみなさんを、そっと優しくはげましてくださった保護者のみなさんや、周囲の人々のおかげであることを忘れてはいけないと思います。

 

 本校は、諸先輩方のご活躍や、歴代の職員の努力のおかげで、地元に大変愛され信頼されています。

また、2年後には学校創立百周年という大きな節目を迎える歴史と伝統ある学校です。

 皆さんが、3年生になるときにちょうど百周年を迎えることになります。そのような意味でも、皆さんに期待するところは大変大きいものがあります。

 

 さて、本校での新しい生活に胸をふくらませているみなさんに2つのおはなしをしたいと思います。

 

 まず1つ目は、「学而不厭(がくじふえん)」という言葉です。校長室にはこの言葉が書かれた額が飾られています。本校の同窓生でもあられます、地元青山町出身の京都大学20代総長 澤田敏男 先生 から送られた直筆の言葉です。これはもともと中国の孔子の言葉で「学ぶことは決して飽きるものではない」という意味です。

 なんといっても高校は勉強するところです。高校は中学校に比べかなり専門性も高く、難しい内容もあります。あたりまえのことですが、勉強は自分から求めてするものです。自分の意志を強く持ち、飽きることなく、目標を持って日々努力をしてください。

 2つ目は、「初心忘るべからず」です。皆さんよくご存じの言葉ですが、これは名張にゆかりの深い室町時代の猿楽師 世阿弥 の言葉で、「何事もそれを始めた時の真剣な心構えや決意を忘れてはいけない」という意味です。

 皆さんの今の喜びと新たな決意の気持ちを大切にするとともに、決してこのときの気持ちを忘れないでください。

 

 最後になりますが、保護者のみなさま、お子さまのご入学、まことにおめでとうございます。

 高等学校は立派な社会人になるための勉学と、心身の修養を行う場でもあります。これは、学校だけでなく、家庭と地域の三者が協力して行う必要があります。保護者のみなさま、どうか、お子さまの自己実現と、本校のますますの充実と発展のために、ご協力いただきますようお願いいたします。

 私ども職員一同は、お預かりするお子さまを、慎重に、かつ信念と勇気を持って、教え育てて参ることを誓い、式辞といたします。




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