社会科 授業実践ネットワーク
本日、本校にて社会科授業実践ネットワーク研究会がおこなわれました。
これは、三重県内の社会科教員による研修会です。本日は、午前中に名張市内の寺院と遺跡の見学があり、午後からは研究授業と検討会がおこなわれました。
午前中に訪れたのは、名張市西田原にある弥勒寺(みろくじ)です。ここには、名張市内で最も古い仏像が安置されています。中でも、国重要文化財に指定されている、聖観音菩薩像と十一面観音立像は大変立派なもので、平安時代後期の作品です。このほか、鎌倉時代の仏像もあり、歴史・文化・信仰を考える上で非常に重要な寺院です。
弥勒寺では、名張市史編さん担当の山口浩司氏による古代・中世と弥勒寺をテーマとした講演をいただきました。
また、山口氏のご案内で、弥勒寺の南すぐの丘陵にある田原氏城跡という中世城館にも行きました。中世城館とは、天守閣が発達する前の城の形態のことで、伊賀地域にはこのような中世城館がたくさんあります。
丘陵の上にあるため、途中の行程は非常に大変な山登りでした。
が、丘の上では非常に絶景。
織田信長が攻めてきた様子を思うと、現地に立って歴史を体感することの重要性を再認識しました。
午後からは研究授業があり、2年生の日本史Bを参加者が見学しました。
名張高校では、このような教員の研修会もたくさん実施されています。学校の先生も必死で勉強しています。
また、今回のような実際の現地をめぐり、歴史を体感することは、歴史を考えていく上で非常に重要なことです。今回の田原氏城跡は、織田信長に攻撃された田原氏との関連が言われています。そのように、教科書に登場する歴史的事柄や人物との関連を考え、地域を見直すことも重要でしょう。
本日、ご協力いただきました弥勒寺ご住職、市史編さんの山口氏、ほかご参加いただいた先生方、誠にありがとうございました。