学校長あいさつ

 

燃やしつづけん文化・希望・生命の火を

 杉の子特別支援学校は、長い間、隣接する鈴鹿病院に入院している児童生徒を対象とした教育に取り組んできました。平成19年度からは鈴鹿、亀山地域の特別支援教育の拠点校として地域のニーズに対応するため、新たに知的障がいの教育部門を設置し、鈴鹿市、亀山市在住の児童生徒を対象に通学生を受け入れることとなりました。また、平成22年度から県立石薬師高等学校内に石薬師分校を開設し、高等部の知的障がいの課程を開校しました。
 現在、本校91名、分校101名、合計192名の児童生徒が学んでいます。

 杉の子特別支援学校は「一人ひとりの可能性を伸ばし、生きる力を育む学校」となるため、
1 一人ひとりの教育的ニーズや障がい特性に応じ、その可能性を伸ばす教育活動の充実
2 一人ひとりの自立や社会参加をめざした一貫性のある教育の構築
3 教職員間の対話・会話を大切にした組織力の向上
4 共生・共学の実現
5 防災対策・防災教育の推進
6 人権感覚あふれる学校づくりの推進
をめざし、保護者・地域の皆さまと連携しながら、教職員が一丸となって教育活動に取り組んでいます。

 杉の子特別支援学校の校歌は、1番のラストに「燃やしつづけん 文化の火」とあり、2番では「燃やしつづけん 希望の火」、3番では「燃やしつづけん 生命の火」と歌われています。この歌詞からも、杉の子特別支援学校では「文化」「希望」「生命」の火を燃やし続け、子どもたちの自立と社会参加、成長・発達、安全・安心を願う熱い想いが、脈々と流れ続けていることがわかります。これからもこれらの火を絶やすことなく、燃やし続けていこうと思っています。
 また、保護者との連携・協力をはじめ、鈴鹿病院、石薬師高校、地域の小学校・中学校、関係機関、地域の方々との結びつきを大切にし、児童生徒一人ひとりに対応した教育となるよう、チーム杉の子として教育活動を展開してまいります。これからの杉の子特別支援学校の教育活動に、更なるご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

平成29年4月

三重県立杉の子特別支援学校  校長  坂本 学