閉舎のご挨拶(お礼)
令和2年3月をもって本校の寄宿舎『たけのこ寮』は39年の歴史に幕を閉じました。昭和56年4月に開舎して以来、延べ711人もの子どもたちが『たけのこ寮』で生活をしました。
今から40年前、知的障がいのある児童生徒が学ぶ県立の養護学校は本校と四日市の西日野養護学校の2校のみでした。西日野養護学校には寄宿舎がなかったため、通学困難な児童生徒は全県から本校に集まり、大勢の子どもたちが寄宿舎を利用して学んでいました。
やがて三重県各地に知的障がい者対象の特別支援学校が開校し、子どもたちはそれぞれの地域にある特別支援学校へスクールバス等を利用して通うようになりました。それに伴い、舎生は徐々に減少、令和2年3月に最後の舎生2名が卒業し、閉舎となりました。
これまで、多くの皆様のご理解とご協力を頂戴して『たけのこ寮』を運営してまいることができました。深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。本来でしたら卒舎生の皆様・関係者の皆様をお招きして閉舎式を執り行うべきところではありましたが、新型コロナウイルスの関係で、最後の卒舎生2人のお別れ会のみの実施といたしましたことをご理解ください。
最後に、『たけのこ寮』の卒舎生の皆様が社会の一員として元気にたくましく活躍されますことを期待しております。
令和2年4月1日
校長 淺沼 千惠