入学式 校長式辞

 春の風が学校に花の匂いや鳥のさえずりを運んでくれる今日の良き日、多数の御来賓の皆様、入学生の保護者の皆様の御臨席のもと、2015年度入学式を執り行うことができますことは、私共のこの上ない喜びであり、誠に嬉しく存じます。本校を代表し、深く感謝申し上げます。

 上野高校の制服を着て本校の校門をくぐった新入生のみなさん、入学おめでとうございます。心から歓迎いたします。

 保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。これまでお子様を育ててこられました皆様の御尽力に衷心より敬意を表すとともに、私共教職員に課せられた責任の重さに身の引き締まる思いでございます。お子様に寄せる思いを真摯に受け止め、私共教職員は、お子様の大いなる成長を目指して教育活動に取り組んでまいります。どうか、本校の教育活動に御理解、御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 さて、新入生の皆さん。皆さんは、義務教育を終え、今日から高校生として新しい生活に入ります。期待に胸を躍らせながらも、不安も感じていることでしょう。しばらくの間、落ち着かない日々が続くと思いますが、心を開いて何でも尋ね、早く上野高校に慣れてください。

 皆さんは、御家族や中学校の先生方の支援があったにせよ、最終的には自らの責任で高校進学を決められたことと思います。高校では、国民の義務としての教育状況から大きく変化し、自己責任に裏打ちされた行動が一層求められます。その時、その場で、何をすべきで何をすべきでないのか、どうすることが適切なのか、自分で考え、判断し、自主的・主体的に行動する力を身に付けていってください。

 人生には「節目」というものがあります。皆さんは今、高等学校入学という大きな「節目」を迎えました。視力、聴力、そして言葉さえ失っても、福祉の人として人々の幸せのために尽くしたヘレン・ケラーは、こんな言葉を私たちに残しています。「幸福の一つの扉が閉じられると、別の扉が開く。しかし、私たちは、閉じられた扉をいつまでも見ているために、開いた扉に気付かない。」

 皆さんが少し前に経験した中学校卒業という「節目」では、共に過ごした人達との「別れ」を乗り越え、慣れ親しんだ多くの物、習慣、風景など生活の全てを大切な「思い出」として自分の中に刻み込んだことと思います。古い扉を閉め、いくつもある新しい扉のうち上野高校の扉を選んだ皆さんは、今日、新しい自分を生きていくために、その扉を開けました。

 そして、その扉には、こんな言葉が書かれています。「自彊不息」。「自ら彊(つと)めて息(や)まず」、すなわち、本校は、自分の夢を実現するために努力を怠らない生徒と、生徒の「大いなる明日」を見据えながら、生徒の挑戦を全力で支援する教職員が集う学校です。

 上野高校の生徒として、自信と誇りを持ち、新しい学友と共に、夢の実現に向けて努力を続ける「自立した学習者」に成長していってください。

 皆さんに、ある言葉を紹介します。数年前の社会人都市対抗野球大会の開会式で、JR東日本東北の野球チームの長谷部主将は、こんな言葉で選手宣誓をされました。「私たちが生きている今日は、亡くなった方々が生きたかった今日です。今、生きていること、働けていること、野球ができることに感謝の気持ちで一杯です。」震災直後、泥に埋まった駅舎の片付けなどにあたった長谷部さんたちは、被災地の惨状を前に、再びユニホームを着る日が来るとは思えなかったそうです。その後、再開された練習での「野球」は、震災前の「野球」と同じだったはずがありません。

 私たちは、あの東日本大震災で、人と人との「絆」、そして何より「感謝の心」の大切さを学びました。普段当たり前のようにしていることが、決して当たり前のことではなく、実は幸運な偶然の結果であることに気付かされました。自然の恩恵を受け、周りの人たちに支えられながら生きていること、誰かが生きたいと熱望した今日一日が自分に与えられたことに対し、感謝したいと思います。

 その上で、「3年間、本当によく頑張った」と、将来の自分から感謝されるような高校生活を送ってください。これから過ぎ去っていく過去は、皆さん自身の手でどのようにも創り上げることができます。今の皆さんには、自分の将来を決めるだけの可能性と力を持っています。皆さんにとって、今日からの一日一日がどれだけ価値のあることか、しっかりと今の自分の心の中に言い聞かせてほしいのです。

 最後になりましたが、御多用の中、御臨席賜りました御来賓の皆様方に、高い所からではございますが、心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました。これからも、本校に対し、一層の御支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 待ちわびた春は十五歳の希望の春。新入生280名の大いなる成長を祈りつつ、式辞といたします。

 

2015年4月8日 東 則尚

1学期始業式式辞

 学校の周りでは、桜が満開の花を咲かせました。まさに春爛漫です。今日から新たな1年を始める皆さんに、激励のエールを送っているかのようです。

 2015年度1学期の始業に当たり、私も激励の気持ちを込めて話をしたいと思います。

 蓋のある「箱」の中に、いくつかの「大きな石」と多くの「小さな石」、そして「砂」を入れる作業をするとします。何を、どんな順序で「箱」に入れますか。

 普通は、先ず「大きな石」を入れ、その隙間に「小さな石」を入れ、最後に「砂」を入れます。逆に、最初に「砂」を入れてから「小さな石」を入れ、最後に「大きな石」を入れると蓋ができなくなるかもしれません。

 これは、「大事なものを先にする」ことの例としてよく引用される話です。「箱」が「自分に与えられた時間」、「石」の大きさが「やるべきことの重要度」を表し、優先順位の決め方によって結果が違ってくることを意味しています。

 具体的に考えてみます。例えば、「部活と勉学を両立させてみせる」と決意した人は、一時間、一時間の授業を大切にするでしょう。放課後の部活も意欲的に取り組めるはずです。また、帰宅後の就寝までの時間をどう使うべきか、その術を身に付けていなければなりません。LINEの「既読」メッセージなどに振り回されることもありません。

 問題は、「他のものに先だって明確にしている大切なこと」があるかどうかです。これが大きな違いを生みます。「自分のあるべき姿」「なりたい自分」を明確にしている人は、時間の使い方などに迷いがありません。「自分のあるべき姿」を実現するためには何を大切にし、何を我慢するのか、その判断がブレません。逆に、「なりたい自分」を明確に持っていない人は、その時の気分や感情、その場の雰囲気に振り回されることになります。その時々でやりたいと思ったことに時間を使い、その場その場で欲しいと思った物にお金を使ってしまいます。その結果、「なりたい自分」にはなかなかなれません。本当に必要なものを手に入れることもできません。

 中心が決まれば、周りのことは自ずと決まっていきます。目的が明確であれば、手段も絞られます。

皆さんは、高校生活という「箱」の中に、どんな「大きな石」を入れましたか。学年が一つ上がった今、自分の「箱」に「大きな石」を入れ直したという人もいるかもしれません。それも良いでしょう。

 「大きな石」こそ、成し遂げようとする「固い意志」、すなわち「志」です。それをブレることなく貫こうとする皆さんの努力に期待し、1学期始業式の話を終わります

 

2015年4月8日 東 則尚

理数科 平成27年度入試合格状況

国公立大学
大学名 学部 合格数
帯広畜産 畜産学部 1
東京 文科一類 1
石川県立 生物資源環境学部 1
岐阜薬科 薬学部 1
名古屋 理学部 1
三重(13) 医学部(医学科) 1
医学部(看護学科) 1
人文学部 3
生物資源学部 5
工学部 3
京都 医学部(人間健康) 1
京都府立 生命環境学部 1
京都工芸繊維 工芸科学部 1
大阪 理学部 1
大阪市立 経済学部 1
神戸(2) 文学部 1
工学部 1
和歌山 経済学部 1
奈良女子 文学部 1
広島 工学部 1
県立広島 健康福祉学部 1
小計  29

 

私立大学
大学名 学部 合格数
酪農学園 農食環境学部 1
東京農業 応用生物学部 2
北里(2) 獣医学部 1
海洋生命科学部 1
東京理科 理学部 2
早稲田 法学部 1
明治(6) 法学部 2
理工学部 3
農学部 1
中央(2) 法学部 1
経済学部 1
青山学院 理工学部 1
日本 生物資源学部 1
東海 海洋学部 1
椙山女学園(3) 人間関係学部 1
生活科学部 1
教育学部 1
日赤豊田看護 看護学部 1
南山(2) 経営学部 1
外国語学部 1
名城 農学部 2
四日市医療看護 看護学部 2
京都薬科 薬学部 4
同志社(9)  文学部 2
経済学部 1
理工学部 5
生命医科学部 1
同志社女子(3) 現代社会学部 1
看護学部 1
薬学部 1
立命館(19) 経済学部 2
経営学部 1
法学部 3
文学部 1
情報理工学部 1
生命科学部 4
理工学部 5
薬学部 2
龍谷 農学部 1
大阪薬科 薬学部 2
大阪工業 工学部 1
関西(8) 文学部 2
外国語学部 1
システム理工学部 2
化学生命学部 3
近畿(13)  経営学部 2
薬学部 2
農学部 3
農学部(特別特待) 1
理工学部 5
関西福祉科学 保健医療学部 1
関西学院 理工学部 11
畿央 健康科学部 1
岡山理科 生物地球学部 1
小計 103

理数科 平成26年度入試合格状況

国公立大学
大学名 合格数
岩手 1
埼玉 1
東京学芸 1
富山 1
福井 1
静岡 1
愛知県立 1
三重 8
京都工芸繊維 1
大阪 1
大阪府立 2
神戸 2
愛媛 1
小計 22

医学部医学科1名を含む

私立大学
大学名 合格数
酪農学園 1
北里 1
東京理科 1
明治 1
日本 1
愛知 2
大同 1
中京 1
名古屋外国語 4
南山 4
名城 1
四日市看護医 1
長浜バイオ 3
京都産業 2
京都橘 3
京都薬科 2
同志社 8
同志社女子 1
立命館 15
龍谷 1
大阪大谷 1
関西 4
関西外国語 1
近畿 7
関西学院 2
甲南 2
神戸薬科 1
兵庫医療 1
畿央 2
岡山理科 1
小計 76

ひゅうまんはあと同好会 伊賀地区人権サークル新入生歓迎会に参加

 5月8日(金)に伊賀市の寺田市民館で、「伊賀地区HRC(Human Rights Club)凪(なぎ)」による新入生歓迎会が開催され、伊賀地区内の高等学校、県立特別支援学校から37名が参加しました。

 この「凪」は伊賀地区内の高等学校、県立特別支援学校の生徒から構成され、週に1回話し合いをしたり学習会を開催したりして、人権問題について考え、差別を解消するための仲間の輪を作ることを目的にしています。この日は「凪」の一年間の活動の紹介、メンバーによる「私の思い」についての発表、小グループに分かれての話し合いを行いました。上野高校からは「ひゅうまんはぁと同好会」の東さん(2年)、西田さん(2年)が「じゃんけんトレイン」の司会や、話し合い活動のリーダーとして参加しました。

 学校を越えて人権や差別について自分の思いを話せる仲間の輪を作ることが差別解消への第一歩になります。これからも活動の輪を広げていきたいと思います。

凪 新入生歓迎会

理数科1年生オリエンテーション

4月22日(水)LHRの時間に全学年の理数科が一堂に会し、1年生理数科オリエンテーションを行いました。

東校長から、高校生活を送る上での心構えや姿勢について講話いただき、アイスブレーキングのじゃんけん列車。学年入り乱れた列車が何本もでき、大盛り上がりでした。2年生による理数科行事紹介、3年生による課題研究についての説明があり、その後は各学年2人ずつ6名のグループに分かれ、1年生は先輩からのアドバイスを熱心に聞き入っていました。時間が足りないほど、充実した時間を過ごし、理数科生としての生活に胸を膨らませていました。

オリエンテーション オリエンテーション

オリエンテーション オリエンテーション

 

 

 

 

校長室より

「生徒が学びがいを実感できる学校を目指して」

                      校 長   松 井  愼 治

 

 

上野高等学校の校長 松井愼治です。よろしくお願い致します。
平成20年3月に26年間勤めた民間企業を退職、亀山高等学校、名張高等学校、三重県教育委員会事務局、伊勢高等学校で勤務の後、平成29年4月より伝統あります上野高校にて勤務させていただいています。

高校生と過ごす時間は早く流れ、非常に充実した日々を過ごしています。
私の高校時代を振り返ってみると、クラブ活動に明け暮れた3年間でした。その3年間をやり遂げたという自信が今の自分を支えていると思います。もし、過去のどこかの時点に戻ることができるのなら、高校時代に戻りたいと思います。生徒の皆さんには、是非、人生の中で一番輝いている高校生活の中で色々なことを経験してもらいたいと思っています。

こちらへ着任後、沢山の皆様にお会いする多くの機会があり、上野高校は保護者や卒業生そして地域のたくさんの皆様に支えられており、学校に向ける熱い思いや期待が大きいことを感じております。その期待に応えられるよう今後も地域から信頼され、安心して通える学校を、そして地元内外の期待に応える学校づくりを目指して参ります。

そこで、目指す学校像を
「生徒が学びがいを実感、保護者が頼りがいを実感、そして教職員が働きがいを実感する学校になる」とし、その目標達成のために、生徒には次の3つのことをお願いしています。

① 挨拶を大切にしよう
② 気づきを大切にしよう
③ 命を大切にしよう
ということを繰り返し求めて参ります。

この3点をしっかりと取り組むことで、上高生の未来は明るいと感じています。今後とも、上野高校へのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 

 

女子テニス部の今年が始まった

三重県高校総体のテニス競技が始まりました。

三重県では、北・中・南の各地区で行われる予選を勝ち抜いたシングルスやダブルスの選手が本戦を戦うことになっています。中地区では、それぞれの会場で4月11日(土)、12日(日)に予選が行われました。

上野高校女子は、11日に白子高校、津商業高校でのダブルスに出場しました。白子高校会場では、前日の雨の影響でまずコート整備をしてから試合が開始されました。

テニス部 テニス部

 12日には津商業高校、セントヨゼフ学園、名張高校、名張西高校でのシングルスに出場しました。名張高校会場では、天候の影響もなくスムーズに進行していきました。

テニス部 テニス部

一回戦、二回戦と勝ち進む選手もいましたが、本戦に出場出来る生徒はいませんでした。

上高女子テニス部の総体での個人戦は終了してしまいましたが、5月下旬に総体の団体戦に出場します。また応援してください。

平成27年度入学式

4月8日(水)本校体育館にて平成27年度入学式が行われました。

普通科240名、理数科40名の入学が校長に許可されました。

小雨の降る中、たくさんの来賓の方、保護者の方々に来場いただき、温かく見守っていただきました。

入学式 入学式

新入生は期待を胸に高校生活をスタートさせます。

平成27年度1学期始業式・着任式

4月8日(水)着任式が行われました。

校長を初めとする16名の教員と2名の事務職員を新たにお迎えしました。また、本校定時制課程から2名の先生が全日制課程に異動になられました。

着任式

1学期始業式

引き続いて、平成27年度1学始業式が行われました。

開始時間より5分早く整列が終わり、気持ちのよい新年度のスタートとなりました。