赤目一ノ井松明(たいまつ)調進行事 伐採・松明づくり
2月11日(金)、名張市赤目町一ノ井にある極楽寺とその周辺にて、松明調進行事の伐採と松明づくりが行われました。
先日(2月8日)のこのブログでも書いたように、奈良・東大寺のお水取りに使う松明は、名張市赤目町より伐り出されたものが現在でも使用されています。平安・鎌倉時代に東大寺領荘園であった当地に、750年以上も伝わる伝統的行事です。この日は、その松明木の伐採と松明づくりがおこなわれました。
この行事に、名張高校のサッカー部・柔道部(3年生のみ)・野球部が参加しました。(各クラブのブログでも既に触れられています。)この日は、全国的に大荒れの天気で、名張地方には大量の雪が積もりました。それでも、生徒たちは元気に行事に参加してくれました。
まずは、極楽寺近くの森へ入り、松明に使用するための木材の伐り出しです。ただでさえ、大変な作業なのに、この日は大雪で、さらに大変に!皆、足元に気を付けながらの作業となりました。
伐り出したあと、極楽寺へ移動。極楽寺で松明をつくります。今年は大雪のため、本堂前にテントを張り、その下での作業となりました。
そして、無事に終了。その後、地域の松明講のみなさまにお昼ごはんを振る舞っていただきました。
と、名張高校の生徒たちは、日本中の中で名張にしかない伝統的文化行事に参加しました。それぞれが、名張の伝統と歴史に触れ、名張の地域文化を継承し、伝えていく思いができることと思います。
さて、このつくった松明は、来月に東大寺へ運ばれます。運ぶ時も極楽寺を出発して、昔から伝わるコース(笠間峠)を通って、徒歩で行きます。これも調進行事のひとつとしておこなわれます。そして、運ばれた松明は来年のお水取りで使用されます。