H29 修了式 校長式辞
昨年の4月に名張高校に赴任して一年が経とうとしています。当初は新しい土地での校長ということで大変緊張した毎日でした。そんな中、君たちと1年間付き合うことができて、大変良かったとおもいます。皆さん一人ひとりが、迷いながらも学習や部活動等に意欲的に取り組んでいることなど、すばらしい様子を見させてもらいました。平成29年度の修了式にあたり、私が皆さんにお話しした事を振り返ってみました。
というのも、昨日、2年生の人権講話でお話しいただいた中岡しゅんさんに、放送部の生徒がインタビューした質問で、今の高校生に期待することを尋ねたところ、「いろんな事を知って欲しい、好きなことだけで無く、政治や社会情勢にも興味を持って欲しい。」とおっしゃっていました。私がお話しした事を思い出すと、7月には7年前の東日本大震災に触れ、命の尊さを考えてもらえるようにボランティアに参加した生徒にその経験を実践発表会で報告してもらいました。また、10月はiPhoneXに触れ、日常の様々な経験を通して、今まで気付かなかった新しい魅力に発見して欲しいことを話し、年が明けて1月には名張産のワインに取り組む実業家の話をしました。これらはすべて皆さんに、いろんな事に関心を持って欲しいという内容です。今まとめていうならば、虫の眼・魚の眼・鳥の眼の3つの眼を持って物事に向き合って欲しいということです。「詳細を見る」・「流れをつかむ」・「全体をつかむ」の眼を使いこなして、新しいことに向かう力としてください。
4月からは後輩が入ってきます。後輩がみなさんすなわち先輩を見て、この学校に入学してよかったと思われるような学校になるよう、そして、自分自身を成長させるような来年度となることを期待します。
さあ、明日から春季休業です。生徒の皆さん、この期間が充実したものになるよう学習や部活動に励むとともに、自己の「安全」と「健康」に十分気をつけてください。
それでは、4月の始業式には皆さん全員の元気な姿をこの体育館で見せてください。
以上で平成29年度修了式の訓話とします。