教育活動の中心は、知的能力を伸ばすこと、可能性を引き出すこと。
学びの環境あってこその発達、そして指導
参加者を高等学校教員、全盲、弱視1、弱視2の4グループに分けて、ワークショップを実施した。まず「アイマスクをして、触ってみよう」という課題で、モンテッソリー教具や本校教員が作った教具を触察した。また、アイマスクと手袋をして、視覚のみでなく指先の感覚も肢体不自由を擬似体験できるような状況に設定し、ボタンやチャックのある服の着脱、はさみなどの道具類の扱いなども体験してもらった。その際に[何を手がかりにするか。何を目標とするか]という観点をもち体験すること、また行動観察する人も設定し、それぞれ感想などを記入してもらい、全体の場で発表を行なった。その後グループ別に教材、教具の製作にとりかかった。その際にはアイマスク体験や、それぞれが関わっている子どもを念頭におき、「何を目標とするか」を設定することから教材作りを始めた。また「盲・知的障がい重複児童・生徒の教材作りのポイント」を手作りの教具や市販の物などを例にして、本校の全盲の教員が具体的に説明した。高校グループは神経衰弱のカード作りを行なった。その他は数の概念形成(3までぐらい)、位置関係(右、左、上、下など)、手指機能の向上などで、それぞれのグループで話し合いをしながら試行錯誤しての作成であった。なおそれぞれのグループの教材作りには、本校の教員が加わり[外界への気づき、能動的行為、因果関係を知る、動きを引き出す、空間を知る、分解・合成、始点・終点、同じ・違う]などの理解について、アドバイスをした。なお 参加者のアンケート は次のようなものであった。