電験3種とは                                               
 正式には「第三種電気主任技術者試験」といいます。
 事業用電気工作物(大規模商店や工場など)は、その安全のために保安監督をする電気主任技術者を選定しなければなりません。

 電験3種合格者は、電圧が5万ボルト未満(構外の場合は2万5千ボルト未満)の電気工作物の電気主任技術者になることができます。
電気工作物
事業用電気工作物
一般用電気工作物
電圧が17万ボルト以上の電気工作物 電圧が5万ボルト以上17万ボルト未満の電気工作物 電圧が5万ボルト未満の電気工作物(出力5千キロワット以上の発電所を除く。)

一般住宅や小規模な店舗、事業所等の電圧600ボルト以下で受電する場所の配線や電気使用設備など

例)
上記電圧の発電所、変電所、送配電線路や電気事業者から上記電圧で受電する工場、ビル等の需要設備
例)
上記電圧の5千キロワット未満の発電所や電気事業者から上記電圧で受電する工場、ビル等の需要設備
第三種電気主任技術者
第二種電気主任技術者
第一種電気主任技術者

 電気主任技術者は、ほとんどの事業所で選定しなければならないので、自社に有資格者がいない時には、専門の会社に保安業務を依頼しなければなりません。このため、電験3種の有資格者は、就職、転職、再就職にひっぱりだこです。

 試験は「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目に分かれていて、4科目すべてに合格してはじめて電験3種合格となります。(各科目の合格を科目合格といい、2年間有効です。)
 毎年、学生や多くの社会人が受験しますが、高校生は全国で数十人程度、大学の電気工学科の学生でもなかなか合格できないたいへん難度の高い資格です。

          くわしくは、(財)電気技術者試験センターのホームページへ