三重県立盲学校
平成25年度小学部研修について
1、 はじめに
今年度は、小学部では、日々の教育実践の中で、より課題となっている事柄を取り上げ、年間11回の研修会をおこなった。これからも学部の課題となっていく、点字の指導・導入、個別の指導計画を元に、教材・教具、指導法の工夫についての検討・共有、次年度のレポートについて、大きく3つを研修仮題に挙げて取り組んできた。
2、研修テーマ
「個別の指導計画をもとにした教材と指導法の研修」
〜 個別の指導計画の活用と、専門性の向上を目指して 〜
3、 1年間の学部研修の流れ
1学期
「点字指導の必要性」、「点字学習を始めるまでに必要な基礎力をつけるための指導」について研修
2学期
児童一人ひとりの個別の指導計画をもとに、教材や指導法を考える
3学期
次年度レポート発表についての準備、検討
4、(a) 研修日程
- 4月26日
- 学部研修 @ 学部研修提案
- 5月11日
- 学部研修 A 」
- 6月14日
- 学部研修 B
- 6月25日
- 学部研修 C
- 8月30日
- 学部研修 D 「小学部の研修テーマについて(再)」
- 9月25日
- 学部研修 E 「岐阜盲での研修の報告」
- 10月11日
- 学部研修 F
- 11月22日
- 学部研修 G
- 12月14日
- 学部研修 H 「キャリア教育(案)の検討」
- 1月24日
- 学部研修 I
- 2月21日
- 学部研修 J 「今年度まとめ、レポート検討」
- 3月14日
- 学部研修 K(予備日として独自設定)
4、(b)個別の指導計画をもとにした教材・教具や指導法の工夫について
ア)「『数の積木』を使った計算の練習」
イ)「点字の触り始めの指導」
点字学習のレディネスについて
点字の読みの指導
空間概念の形成
身体意識の形成
空間座標軸の形成
歩行地図の基礎学習
ウ)「 授業の中にある日常生活動作を考える 」
- 紐を結べるようになるための手立て。
- パーソナルスペースについて。
エ) 「 身近な物を使った算数の授業 」
- 数え棒で10の束を教える。
- 縦と横の何番目かということを使える。
- 平面図形が何角形かを見極める。
オ)「 音声温度計を使った理科の授業 」
カ)「 児童の見え方に応じた教材提示について 」
- 漢字の書き取りでのポイント数
- 読みでのIPadの使用について
キ)「 弱視児童の計算・漢字の指導 」
- プリント類の紹介。工夫など。
- 将来を見通しての、点字指導の必要性についても話し合われた。
ク)「 弱視児童の計算・漢字の指導 」
- プリント類の紹介。工夫など。
- 授業の進め方について
- ポイント数について
5、来年度、東海北陸特支研大会のレポート作成について
ア)「現在の進捗状況と内容について」
イ)レポートの見通し
- 個別の教育支援計画の作成と活用に関わる本校の実践
- 地域連携会議の実施
- 進路希望調査の実施
- 進路を考える授業の実践
7、まとめ(今年度の反省・来年度に向けて)
子どもの情報を共有することにつながり良かった
点字の触り初めの指導について、点字を使用している児童の担任なれば機会が増えるが、今まで、墨字使用の児童の担任だったので機会がなかったので研修できてよかった。
来年はキャリア教育チェックシートを作るための研修も必要。
授業研究ができないか。もっと、授業についてお互いに検討できる機会を設けたい。来年度は、児童が増える予定なので、なかなか、授業見学をしてというわけにはいかないかもしれないが、ビデオを使用したりその他の方法を使ったりして、検討しあうことでお互いに高めていけたらと思う。
子どもたちに先輩として、理療科の教員の体験話や幼児期の話を実際に聞く機会を設けたらどうか。
来年度は、レポートの検討の時間も取らなければならない。発表者だけでなく、学部全体で協力して作っていけるようにする。
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