中途視覚障害者への点字触読指導マニュアルを使って触読の研修を行った。
姿勢、指の動かし方を確認した後それぞれが指導マニュアルを使って取り組んだ。
最初に点字を指でなぞり、め点の確認を行った。人差し指を使い、め点のない部分を確認した。視覚に頼らずに指に意識を集中させて、指で感じ取る感覚を学んだ。
点字指導の導入の仕方や各学部での教科指導に当たっての問題点、これまで受けてきた盲学校での教育方法や方針などの体験談などについて意見を出し合い話しあった。
文字を点字で覚えるのか、墨字で覚えるのかは早い段階でどちらを使っていくかを決めて覚えていかないと、教科学習が進まないし生活をしていく上でも困る。その判断は視力、視野、進行するかどうかで判断は出来るが最終的には教師が判断して決めて指導をしていかなければならない。
地域の学校を取れば、学力や基本的な読み書きの力がきちんとつかないことが多い。(卒業後の生活に困っているケースも少なくない。)
中途障害の人は、以前の見えていたときのイメージが残っていて、空間認知力があるが、先天性の全盲の人は空間認知能力や数の概念が理解しにくい。
点字競技会などに挑戦させて本人のやる気を高めていくことも大切である。
また、幼児期からの継続した指導が大切である。小さい時期から生活力を高めるための練習(衣服の着脱、食事)や空間認知の練習や身体を動かすことを経験することが本当に大事である。進路についても保護者や本人が早い時期から目標を決め、それに向けて必要な知識をつけていくことも大切である。
指導者がますあけと読点の区別がつきにくい状況があるために、点字の読点の使い方の指導が難しい。
元来、点字の読み書きに消極的な児童であるため、学校で点字を書く機会を増やすことや、そのことで読み書きが上達することを意識づけることで少しずつ、おっくうがらずに取り組めるようになってきている。ますあけも、自ら文の合間に「ね」をつけながら、徐々に自信をもって書けるようになってきている。