三重県立盲学校

グループ別研修 盲重複グループ
第2回研修 7月14日(月)

前回出た案を元に、内容の絞込みとシュミレーションレンズの作成を行った。

内容が盛りだくさんであり、疑似体験の時間を確保するために、内容の厳選をした。

擬似体験の内容は、

  1. 自分で食べる
  2. 食事の介助の仕方
  3. 衣服の着脱

公開講座の流れは

  1. 講義(知的障がいと盲障がいの重複障がいについて)15分くらい
  2. 擬似体験
  3. 質疑応答
に決定した。

擬似体験では、アイマスク・シュミレーションレンズ(白濁と視野狭窄)を用いて、食事と衣服の着脱の疑似体験をする。

食事

a 自分で食べる(自分でコンニャクゼリーをむいて、皿に入れて食べる)
アイマスク(見えない状態)をして、何の情報をもらわずに食べる。
b 食事の介助の仕方
アイマスクをしている相手に  
  1. 介助者は、何も言わずに突然相手の閉じた唇にゼリーをつける。
  2. 介助者は口を大きく開いた相手の口の中にゼリーを放りこむ。
  3. 介助者は声掛けをして、相手に食べてもらう。
c衣服の着脱
アイマスクをした状態で、紙袋の中から衣服を出して着る。袋の中にはチョッキやタンクトップ、エプロン等の判別しにくい衣服を入れておく。
  1. a 何の情報ももらわずに自分で着てみる。
  2. b 隣とペアになって、声掛けをしながら着てもらう。

参加者で実際に食事の擬似体験を行った。

感想

>アイマスク・シュミレーションレンズをして、自分で食べる場合には、どこに何があるのかを把握するのに時間がかかる。しかし、なんとか自分で出来た。たぶん、ゼリーとお皿があるという事前の情報があるのと、無いのとでは全然違ったであろう。またゼリーであるという事も知っていたし、経験から、ゼリーのパッケージの出し方も知っている。それを知っているから、視覚に制限があっても食べることが出来たのだろう。

介助されて食べる場合は、予告もなく突然唇や口の中にゼリーを持ってこられると、大変大きな驚きや怖さを感じた。事前にコンニャクゼリーを食べるという情報があったからまだ良いものの、盲学校の児童・生徒の場合、目の前の食物を自分の目で確認できない場合が多い。だからどこに何があるのか、児童にきちんと声をかけて食べてもらうことが大事である。介助して児童・生徒に食べてもらう場合は、きちんと声をかけて食べてもらう重要性について、みんなで確認しあった。


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