三重県立盲学校
グループ別研修 歩行グループ
ガイドヘルパー養成研修ビデオを教材にして、歩行の初歩を勉強した。要点は以下のとおり。
ポイント
- 視覚障がいは情報障害であり、目の代わりとしての援助が必要である。
- 安全かつ確実に目的を達成するのを援助する。
- 人格を尊重し、判断を押し付けない。
基本姿勢
- 手引き者は視覚障がい者の半歩斜め前に立ち、腕を自然に下げる。
- 視覚障がい者のひじに軽く手を触れて手引き者の位置を知らせる。
- 視覚障害者は手引き者の腕または肩を後ろから持つ(小児の場合は手首を持たせる)。
- 手引き者が半歩前に立ったまま、歩調をそろえて歩く。
狭路
- 「ここは狭くなっています」と声をかける。
- 手引き者は腕を後ろに回し、視覚障がい者が手首を持って腕を伸ばす(距離をとること)。
ドアを通るとき
- ドアの前で立ち止まる。
- ドアの種類を説明する(左右、押し引きなど)。
- 通り抜けた後、声をかけて止まってもらい、介助者がドアを閉める。
階段昇降
- 手引きで、階段に対してできるだけまっすぐに近づく。
- 階段の手前で立ち止まり、「上がり」「下り」を伝える。
- つま先か白杖で最初の段を確かめる。
- 手すりがある場合は、手すりをしっかりと持たせる。
- 手引き者が一段先に立って歩く
- 階段の最後では、手引き者は大きく足を踏み出し、視覚障がい者のスペースをとるようにする。
視覚障がい者から一時的に離れる場合
- 壁や柱、ベンチなどのよりどころとなる場所に案内する。
- 離れる前に周囲の状況を簡単に説明しておく。
座席への誘導
- 座席の種類を説明する。(背もたれの有無、高さ、キャスターの有無など)
- 椅子の背もたれや座席に手を誘導する。
- 机がある場合はそれも知らせて、正面を向いて座らせる。
トイレへの誘導
- トイレの中の状況(手洗い場の位置、便器の種類、位置、向き、水洗レバーの位置、汚物入れの位置、鍵のかけ方など)を説明する。
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