盲重複グループ研修
【第三回】9月21日

来年度の公開講座で行う内容について話し合う。

20〜30分以内で講義を行い、教材作りなどの作業をその後、一時間程度行い、参加者が飽きないようにさせたい。扱う内容としては授業で用いる教材の紹介、その作成、触察に慣れるための教材紹介、数の概念形成の方法などを行う。

前回教材作りでは素材カードのマッチング(トランプの神経衰弱のようなもの)、ビックマックの利用、サランラップの芯に様々な素材を巻く、箱に付いた紐を引っ張るとビーズが缶に落ちて音が鳴るものなどが使用された。


・動きづくりについて事例を交えて話し合う。

(1)動きづくりの指導は手取り、足取り、繰り返し教える。生徒によっては言葉がけが有効な場合もあり、丁寧に理解させることも場合によっては有効である。

(2)動きのイメージは遊びなどでその動きを経験することで得られることが多い。言葉での理解は難しい。よって、やってみようとする本人の気持ちが、様々な動きを習得させる鍵となる。その動きを単にやらせるだけでなく、自発的に力を入れさせて、身体の使い方を教える。また二つの動作を一度にさせないことも大事である。例えばラジオ体操の練習ではまず手の動き、出来るようになれば足の動きに移る。登下校やゲーム感覚を備えた遊びも貴重な運動の機会であるが、本校児童生徒はその機会が少ない。

(3)歩き方、走り方の指導法については、足あげ、バランス感覚の訓練、筋力をつけるの順番で行うべきだが、歩行経験の少なさや先天的な要因から、足首が固かったり、膝が上がらない、身体の後ろの筋肉が異常に硬いなどの傾向が見られ、正しい歩き方が身につきにくい。幼少期から歩くことが好きで経験豊富、かつトランポリン、ジャンプなど他の運動を多く体験している生徒は上手く歩ける。このことからも多くの運動経験は大切であると思われる。またプールで遊ぶ、歩行、水泳は動き作り、感覚統合の観点からも良い経験である。


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