盲重複グループ研修
【第一回】5月18日

一年間の研修方針について話し合う。

視覚障がい児童生徒の問題点について自由に話し合った。


(1)食べることの大切さを認識する。

模倣や見て食べることを学べないため、唇、顎、舌を上手く使えない。このことが原因で、咀嚼がうまくいかない。また知覚過敏を持つ児童生徒は、それが原因で食べる事への積極さを妨げられているかもしれない。食べることを通して唇、顎、舌の使い方を学んでいくし、それにより声の発音に関連があるかもしれない。よって保護者の理解を促し、早期から食べ方の練習、多くの食材に触れる経験をして欲しい。


(2)様々な作業、動き、運動の経験が少ないため、手指足の巧緻性が育ちにくい。また重力不安やバランス感覚も身についていない。運動経験、運動量を増やすために楽しめるようにゲーム的な要素を取り入れた運動を増やしたい。

加えて日々の教材についての工夫も必要である。ひも通し、蓋外し、蛇口の開閉、紐の結び方の習得など日常生活の中で使われる動作を多く取り入れ、動きのイメージ、巧緻性を高めるたい。このことも保護者との連携を取り、家庭でも行うように促したい。


(3)触ることは視覚障がい者にとって情報を得るための大切な手段である。しかし知覚が過敏で触察を嫌がったり、触る物の形に合わせた指の使い方、力の入れ方が出来なかったりする。段階的に興味を持って触れる教材を用意したい。


(4)知的障がい、肢体不自由を併せ持つ重複児童生徒に対する指導は、基本的にはそれらの指導法をベースとし、視覚障がいに対する指導をプラスしていく事が有効ではないだろうか。そうした中で盲学校独自の指導法を考えていきたい。


平成19年度グループ研修記録の目次ページへ

TOPページへ              研修トップへもどる