第5回研修
街歩きとお買い物。

講師
A先生、B先生

以上のようなことを解説してもらいます。

行き先はF1マート。


実施報告

図書室へ集合後、F1マートへ出発。寄宿舎横の門扉から、校外へ出る。弱視のA先生とB先生、その他3名で徒歩にて移動する。弱視の2名とも、白杖は持たずに普段歩くそうである。

A先生は中心暗点があるが、周りの様子は大体分かるそうで、足取りは軽い。歩く経路がある程度分かっていると、不安なく歩けるようである。今回のコースは、A先生のいつもの通勤コースを歩行することになった。

大通りとの交差点の横断歩道では、向こうがわの信号は見えないので、近くの信号を見て判断しているとのことである。通路の段差や微妙なでこぼこは、なんとなく分かるようで、まったく困ったようには見えなかった。

F1マートでは、「本日の激安品」は大きな紙に値段のみ赤字に黒いふちどりで表記して張り出してあり、よく見えるとのことであった。ただ商品名は書かれていなかったので、どれがその値段なのか、判別がしにくいものもあった。また商品名が表示してあっても、位置がずれていたり、類似の形態の違うものが近くに置いてあると、買いたいものが買えないとのことであった。

商品を見るときは、しっかりと近づけてみる、覗きこんでみるなど、周りを気にせずにしっかりと見極めている。携帯電話のらくらくフォンの拡大鏡機能で見たりすることもある。

価格シールが見えない場合は、店員に尋ねるようにしている。

精算の際はレジで合計金額を聞き、支払いをするようにしている。

F1マートの出入り口付近、たこ焼きや前の百五銀行のATMは、視覚障害者対応(?)で、拡大画面が出る。タッチパネルの下の方の赤いラインをタッチすると大きくなる。ちなみに、津駅前の百五銀行には、音声対応のATMもあるそうです。

郵便局のATMでは視覚障害者対応があり、カードを入れ、設置されている受話器を取ると音声で対応されるようになっている。


B先生は眼鏡をかけているが、我々晴眼者よりもかなり速く歩くことができる。ただ身長があるので、足元(膝よりも下か?)あたりは見えにくいそうである。スーパーなどで、小さな子どもがいるとぶつかったりする可能性がある、また犬を2,3匹つれての散歩なども、1匹だけだと思い込んでいて巻き込まれそうになったこともあるそうだ。特にサンバレーの店舗内にある通路中央のベンチは見つけにくいので、買い物には行かないそうである。


平成19年度グループ研修記録の目次ページへ

TOPページへ              研修トップへもどる