三重県立盲学校

弱視グループ研修
弱視生徒の実態把握 ーー 見え方の理解 ーー 教育的視機能評価を含めて
第四回 07年1月19日(金)

「視覚評価した上での学習面の工夫」

1.視覚評価をする

小さい穴から覗くと見やすくなる場合は矯正できる可能性。(ピンホール視力)→こんな生徒を見かけたら注意する。

視覚評価方法には MNREAD(外部リンク)LVC(外部リンク) (1分間読み続ける)の方法がある。

MNREADの測定方法を実習する。

1Mとは?8Mが見やすい場合は目安として8倍するとよい。

弱視の場合、教室内の明るさは一般に600ルクス以上必要と言われている。

2.拡大する

みやすい拡大教材

全体と部分の関係の把握

3.補助具などを使う

(1)拡大読書器の場合

どの拡大読書器を選ぶか
どれぐらいの大きさの本(辞書など厚み、拡大本などの大きさ)を読みたいか
黒板を見たいか
工作やお化粧に使いたいか
白黒反転を使いたいか
ラインを引いてもらうなどの機能が欲しいか
使い方のポイント(一般的に)
→紙を動かさず、テーブルを動かす。軽く動きすぎるときは、ねじで調整をする。紙を動かすと車酔い状態になりやすい。
画面は目より少し低くし、椅子で調整する。
長時間見ていると目が疲れるので、休憩を入れる。
書く場合手元を見ない。

(2)単眼鏡の場合

小学校低学年以下の子どもたちに指導するポイント
見える範囲が狭い(多くても4文字程度)ので、通常の授業のスピードにあわせるには、スモールステップによる練習が必要。
黒板を見たい場合は、最低0.3の視標が見えるように倍率を合わす。
→0.1×4(倍)、0.05×8(倍)

(3)ルーペの場合

販売の倍率は25cm〜40cmの距離で出しているため、倍率は目安程度。

(4)弱視眼鏡

近用のレンズでは、焦点距離が短い。単眼鏡をつける場合は倍率4倍まで。

4.その他、便利なもの

(1)姿勢のため

 高い目の机、傾斜机や書見台 読み書きの時に非常に近づくことが多いので、書見台や傾斜机は、姿勢をたもつためによい。机を高めにするだけでも楽。特に緑内障の人はうつむく姿勢は長時間とらない方がよいと言われている。

(2)見やすさのため


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