三重県立盲学校

弱視グループ研修
弱視生徒の実態把握 ーー 見え方の理解 ーー 教育的視機能評価を含めて
第三回 06年11月17日(金)

弱視生徒の実態把握 ・・・教育的視機能評価を含めて (眼疾による見え方の理解)

1.弱視生徒の実態把握 ・・・教育的視機能評価を含めて (眼疾による見え方の理解)

「視覚評価」

1.視覚の主な要素

(1)視力

(あ)遠距離視力表(5m用)を用いて
教育的弱視は、一般に遠距離視力0.3以下
遠距離視力0.1以下の視力評価(自作ランドルト環も)
「3mならみえる」とは?
(い)近距離視力表(30cm用)を用いて
近づけば近づくほど、網膜像が拡大されるため、見えにくい人は、近づいて見ることが多い。その時に、どれぐらいの大きさのものまで識別できるのかを測る。→「最大視認力(最小可読指標)」
視距離は必須。

(2)視野

だれにでもあるマリオット盲点(二つのマークの記された用紙を使って体験。確かに存在することがわかった。)

5度以内の視野狭窄は、白杖による歩行訓練が必要と言われる。

(3)その他(光覚、色覚、*眼球運動)

*生まれつき眼振がある場合、斜めからの方が見えやすいことがある。

2.MNREAD(外部リンク)

(1)MNREADで何が分かるか?

小さすぎても読めない、読みがたどたどしくて大変

  大きすぎても1字1字を認識するのに時間がかかり、大変

じゃあ、どれぐらいの文字の大きさが、一番すらすらと読めるのだろう?

いろいろな文字の大きさを同じ条件(*)で読み比べる。

条件…
字体・文字数(漢字含む)・コントラスト・単語は行をまたがない等

(体験から、文字の大小によって、検査結果が、ゆるやかな山型になることがわかった。)

(2)MNREADならではのよさは、Mという単位が使われていること

1M…
1mの距離から、視角5分になる文字のサイズ(以前の新聞の本文の活字サイズ)
理論的には、4Mなら、1M大の文字を読みたい時、4倍の拡大や補助具でできるということ

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