点字の表記については参考書などを使いなんとかなるが、生徒に点字をどのように導入するかが難しい。特に重複の生徒への点字指導の目標について考えさせられる。
縦、横については大きな点字を使いすぐに探せるようになった。しかし点字の読みでは「い」と「う」の違いを理解させるという壁に突き当たっている。「め」や「す」の後ならできるが、何か基準がないと難しい。姿勢と指の動きが課題である。
乳幼児期から触る楽しさを感じさせることが大切。動機付けとして触る絵本など教材を工夫する必要がある。また普段から感触の好き嫌いを観察してうまく利用すると良い。
中途の障がい者ばかりで点字をマスターして日常の勉強に使用するのは非常に困難である。現在は最低国家試験の解答に必要な点字・カルテ記入に必要な点字を目標にしている。
「とんちんかん」という点字クラブを作り現在3人が、毎週水曜日に勉強会をしている。指導員が文章を読み、それをパーキンスで打つ。適当なところでお互いに読み合いをして間違いを指摘し合うという方法で行っている。