三重県立盲学校

盲重複グループ研修
「併せ持つ障害についての基礎認識と教材作り」

第3回盲重複グループ研修
平成17年11月18日
「盲ろうについて」

視覚と聴覚の両方に障害をもつ場合を「盲ろう」という。

[盲ろうという障害の範囲]
1.全盲+全ろう
2.弱視+ろう
3.盲+難聴
4.弱視+難聴
[盲ろう障害がもたらす困難]
1.移動することや空間認知に関する困難
2.コミュニケーションの困難
3.情報を受け取ることの困難
4.教育・訓練に関する困難
5.職業や生活づくりに関する困難
6.プライバシーの確保に関する困難

などがあげられるが、 特にコミュニケーションの困難は生活の基盤に関わる重要な問題である。

コミュニケーションの方法は、年齢や障害の程度・様子、それに周囲の人がどのようなコミュニケーション方法をもっているかによっても違う。

1.場所や物による方法
特定の場所を特定の活動と結び付けて、その場所へ連れて行くことでその活動へと誘う方法。物の場合も同じで、特定のかばんを触ってもらって、買い物に行くことを告げる、エプロンを首に巻くことで食事を始めることを告げるなど。
2.身体の一部を触ったり、簡単な身振りによって合図する方法
軽く手のひらに触れて「始めるよ」という合図をしたり、手を持って上に引き上げることで「立って」と合図するなど。ある特定の型の身振りをする場合もある。
3.手話
聴覚障がい者が用いる手話をそのまま使う場合もあるし、触手話といって手話の手の動きを触ってもらう方法もある。
4.指文字
日本語式指文字などを用いる場合もあるし、見えない人に使う時は触って読み取る方法
5.墨字と点字
文字を理解できれば、筆談や手書き文字が利用できる。点字が理解できるなら指点字を利用
6.その他
キュードスピーチなど
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