三重県立盲学校
弱視教育グループ研修
「弱視についての基礎理解」
第2回
平成17年10月7日
「見え方について」
本校弱視教員の幼少期からの生活体験談を通して、弱視児童生徒の気持ちや対応策などについて話し合った。その中でも、『早期からの弱視に対する適切な処置(レンズの処方など)』が重要であること、『学校における学習面での配慮』が大切であることがわかった。
1.ロービジョン
- 目の疾患や全身の疾患により視機能が低下した結果、視覚的に日常生活や勉強などに困難を感じる視機能のレベル。
- 弱視 社会的弱視・教育的弱視、医学的弱視
2.見える仕組み
- 眼(視覚器)の構造
- 眼瞼(まぶた)、涙腺、動眼筋、眼球、視神経→視覚野
光 → 角膜 → 虹彩の隙間 → 水晶体 → 硝子体 → 網膜 → 網膜視細胞 → 視神経 → 視神経交叉 → 視索 → 視覚野(大脳後頭葉)
3.主な視機能障害
- 屈折異常:
- 遠視、近視、乱視
- 視野異常:
- 視野狭窄(求心性・不規則性・半盲)、暗点
- 色覚異常:
- 色弱、色盲、全色盲
- 斜視:
- 両眼視の異常や視力の異常を伴うもの
4.視機能障害を伴う主な疾患
- 糖尿病性網膜症:
- 硝子体出血、網膜剥離、強い視力障害
- 白内障・アトピー性白内障:
- 視力低下、特に夜間の強い光を受けると視界が白濁
- 緑内障:
- 様々なタイプの視野異常、失明
- 網膜色素変性症:
- 夜盲、視野異常、視力低下、失明
- ベーチェット病:
- 眼底出血、視力低下、失明
- 網膜剥離:
- 視野欠損、像の歪み、失明
- 黄斑変性症:
- 視力低下
- 〈参考図書〉
- 最新医学大辞典、プロメディカ
平成17年度グループ研修記録の目次ページへ
TOPページへ
研修トップへもどる