近畿高等学校文化祭2004

日 時 2004年11月6日(土)
場 所 三重県文化会館大ホール
指揮者 鳥井 誠司
演奏曲目 創作ミュージカル(演奏担当)
「Symphathize with each other~心と心のふれあい~」

 近畿高等学校総合文化祭とは近畿二府七県(兵庫、大阪、徳島、京都、和歌山、奈良、三重、
福井)に所在する高等学校文化部の祭典です。この近畿二府七県において毎年持ち回りで開催され、
今年は三重県での開催で第24回目となります。4年前には京都のホールで「火の鳥」を演奏したあの行事です。
 津東高校吹奏学部はこの日の開会行事で「式典音楽」と「創作ミュージカルの音楽」(演奏曲はテーマソングなど、
全部で16曲)を担当しました。

 <ミュージカルあらすじ>
 オックスフィールド学園高校のクラブ代表者会議。「現在のクラブの数を半分にする!」と
多くの生徒を前にして学長がとんでもない宣言を言い出した。驚きを隠せない生徒たちに
学長は次のように説明した。「少子高齢化が進む中、我が高校も学園の経営が苦しくなってきた。
その打開策としてクラブ数を半減することによって活動費を削減するのだ。」と。
クラブがこのまま残るか消えてしまうかは、これまでの実績と文化系クラブについては
学園祭での審査結果に委ねられる事になった。
 文化系クラブが生き残りをかけ学園祭での発表に向けて必死の練習をはじめる中、
学園祭実行委員と文化系クラブの生徒を中心として、
学園側の強硬なやり方に反対する組織が組織された。ところが意見はなかなかまとまらず、
活動は暗礁に乗り上げたかに思えた。
 そんな時、学園祭マスコットキャラクター「チロミン」が突如現れ、みんなを勇気付ける。
そしてクラブ数半減に隠された理事長と学長の陰謀が露わになるのだが・・・。
チロミンは一体何者?そしてクラブと学園の運命は?・・・・・。(近文祭公式HP抜粋)


この黄色いTシャツはミュージカルの中に出てくる
学園で着ているものだとか。
この日は鳥井先生も黄色のポロシャツで登場でした。
オケピは慣れっこな津東生たち。
津東の卒業生がデザインしたマスコットの
「チロミン」です。

 

 

日 時 2004年11月7日(日) 吹奏楽部門大会
場 所 三重県文化会館大ホール
指揮者 鳥井 誠司
演奏曲目 マーチ「K点を超えて」
ミュージカル「ミスサイゴン」より
 序曲・我が心の夢・サイゴン陥落・今がこのとき(C.M.シェーンベルク)

 この日の吹奏楽部門大会では、中勢地区高校合同バンドとして参加しました。津東高校からは
22名が参加。指揮は鳥井先生でした。この日の数日前に「所さんの笑ってこらえて」という番組の
吹奏楽特集で青森山田高校がスタジオで生演奏を披露。吹奏楽界では話題になりました。
(余談ですが、その番組はその日の視聴率1位を獲得…(!)近々、ディレクターズカット版で
3時間の放送があるそうです。)


私達はこの日のために夏休みから練習をはじめ、計5回の合同練習と、
個人練習で、人を感動させる音楽を目指して頑張ってきました。
”演奏する”こと重視のフレコンの大合同とは違い、”聞かせる”ことに重点を置いて音楽をつくっていくことは、
学校、学年の違いの中で簡単ではありませんでしたが、とても貴重な体験になりました。
本番当日は近畿の各府県から、私達を含め17バンドが出場し、クラシックからポップスまであらゆる曲を演奏していました。
私たちは「K点を越えて」と「ミス・サイゴン」を演奏しましたが、「ミス・サイゴン」は今年流行の曲で、
この曲でコンクール好成績の学校をよく聞いていたので、とてもプレッシャーでした。
たった5回の練習で、目指していた音楽が出来るかどうか、台風で練習がつぶれたりする中で私は不安でした。
本番前日も本当は1回通すぐらいのリハができるはずでしたが、時間がなくて出来なくなってしまって、
打楽器パートだけ遅くまで残って、楽器を並べてみたり、音の調整をしてみたり、本当に本番ギリギリまで不安でした。
そして本番、気持ちを切り替えて演奏に臨みました。
本番のことはよく覚えていませんが、とても気持ちよく演奏できたと思います。
実際、初めての舞台上での演奏で、いろいろトラブルはありましたが、なんとか切り抜けられて、
お客さんにミス・サイゴンワールド(?)を見せることができたんじゃないかなぁと思います。
そしてこの日特別に講師としてお迎えした藤田玄播先生にもお褒めの言葉を頂き、本当に嬉しかったです。
この近文祭を通して多くのバンドの演奏を聴いて私たちもまだまだ頑張らなければ!!と思いました。
最後に私達中勢地区合同バンドを支えてくれた皆さんありがとうございました

<ミスサイゴンとは>
 物語は陥落直前のサイゴン(現在のホーチミン市)。フランス系ベトナム人-通称エンジニアが
 経営するキャバレーでのアメリカ兵クリスと17歳のベトナム人の少女・キムの出会いから始まる。
 この戦争に大きな疑問を持つクリス、戦禍ですべてを失い、生きるすべを求めて、
 この店に働きにでたキム・・・二人の出会いはすぐに恋に変わった。
 お互いに永遠の愛を誓いながらも、サイゴン陥落の混乱の中、
 米兵救出のヘリコプターの轟音は無情にも二人を引き裂いていく。
 エンジニアと共にバンコクに逃れ、クリスがいつの日か迎えに来てくれると信じながら懸命に生きるキム。
 しかしそのキムには、誰にも明かさぬ秘密があった。それは、クリスの帰国後に生まれた彼との子・タム。
 キムにとっては、タムだけが唯一の希望、そして生きる力だった。
 それをも知らず、ベトナム戦争の後遺症に苦しみながら連夜悪夢にうなされるクリス。
 やがて、彼は新しい人生を始めるためにエレンと結婚する。ところがある日、彼は戦友のジョンから、
 キムが生きていること、そしてキムと彼の子供の存在を聞かされる。
 愕然とするクリス。
 キムとクリスの運命の糸をあやつりながら、したたかに「アメリカン・ドリーム」を追い求めるエンジニア。
 キムに会うために、バンコクを訪れるクリスとエレン、そしてジョン。
 キムの宿願は、タムをアメリカに渡らせ豊かな未来を作ってあげること。
 その為に、キムは自らの命をかける思いだった。そして・・・不幸なすれ違いが始まる。

 

 ええ話ですな…管理人は個人的にヘリコプターの音を打楽器が表現するシーンが一番好きです。
 

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